- パレスチナ
- 緊急支援事業
2023年10月以降のガザ地区への空爆と地上侵攻により過酷な状況にある人びとの命をつなぐ支援を行っています
プロジェクト背景
2023年10月7日のハマスら抵抗組織によるガザ地区からの越境攻撃を皮切りに、イスラエル軍によるガザ全域への無差別な大規模攻撃が続いています。ガザでの死者数は少なくとも4万861人に達し(2024年9月4日時点)、人口の90%となる190万人が家を追われ、幾度となく退避を強要されるばかりか、インフラが徹底的に破壊された過酷な状況での避難生活を余儀なくされています。さらにイスラエルによる軍事封鎖によって物資の出入りが厳しく制限されるガザ地区内では、食料、水、医薬品、燃料など、あらゆる物が極端に不足した状態が続いていて、餓死のリスクが高まっており、不衛生な環境下で疥癬や水疱瘡などの皮膚病、A型・B型肝炎、呼吸器疾患、下痢や赤痢、シラミなどの病気や感染症も蔓延しています。停戦への道筋はいまだ見えず、未曾有の人道危機は悪化の一途をたどっています。
プロジェクト内容
2023年10月のガザ危機勃発直後からパルシックは緊急支援への協力を呼び掛け、2023年11月以降、ガザ事務所現地スタッフが中心となって、ガザ地区中南部の国内避難民や被災住民を対象に食料、衛生用品、衣料品などの緊急支援物資の配付や現金給付、子供用のおむつ、仮設テントの補強用ナイロンシートの配付や仮設キャンプへのトイレの建設、給水支援や水汲み容器の配布などの支援事業を行っています。配付物資はガザ内の業者から調達し、支援先は国際機関などの支援が届きにくい仮設キャンプやシェルターなどを対象としています。
また、2023年12月よりパレスチナについて深く学び、考え、向き合うすべを見つける場とするため、パレスチナに様々な形で関わり続ける方々を講師としてお招きするオンラインの連続講座を開始しました。私たち日本の市民社会が即時停戦への働きかけ、そしてガザ、パレスチナがなぜこのような状況になっているのか、問題の背景にあるもの、歴史的・政治的な流れを理解し、根本的解決に向けて意識を持つ機会となるべく、多くの方のご参加をお待ちしております。
これまで何度空爆にさらされても粘り強く立ち上がってきたガザの人びとの命をつなぎ、明日への希望を失わないよう、パルシックはガザスタッフとともに現場のニーズに寄り添い、緊急支援を続けていきます。
この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成および皆さまからのご寄付により実施しています。