特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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ミャンマー緊急支援

  • ミャンマー
  • 緊急支援事業

市民不服従運動に参加したために、職や収入を失った人びとの生活を支援します

プロジェクト背景

ミャンマーでは、国軍によるクーデターが20212月に発生しました。国軍は、アウンサンスーチー氏率いる民主派政党・国民民主連盟(NLD)が8割以上の議席を獲得した202011月の総選挙に不正があったと主張し、アウンサンスーチー氏らを拘束、国家非常事態を宣言によるクーデターに及びました。しかし、4月にはNLDの議員が中心となって構成された連邦議会代表委員会が、国軍政府に対抗するため、民主的な政府である国民統一政府を設立。民主派勢力は国軍による統治に強固に抵抗し続けています。

 

市民も国軍が支配する政府や国営企業での職務を放棄することで抵抗する市民不服従運動(CDM)や平和的なデモ行進で国軍に対抗してきました。しかし、国軍はデモ隊に実弾を使うなど強権的にデモを圧殺。こういった状況から現在、民主派勢力は国境地域の少数民族地域に逃れながら、抵抗運動を続けています。しかし国軍はこれら地域にも空爆などを行い、戦闘地域が全国に拡大。その結果、約6070万人の国内避難民が発生し、国境を越えてタイなどに逃れる難民も多くなっています。(20221月時点)ミャンマー国内の情勢は悪化の一途を辿り、今なお解決の糸口を見いだすことが困難な状況になっています。

プロジェクト内容

  • 医薬品を手渡しています

  • 配付した家庭用医薬品

  • 配付した米、乾麺、食用油

  • 公務員だったCさんが避難して現在暮らす家

この状況の中で、2021年度初めからパルシックは何ができるかを悩み、専門家や現地の人びとの意見を伺ってきました。そして、ミャンマーの現地団体と協働し、CDMに参加したために職や収入を失ったり、クーデター後の混乱により生活に不自由したりしている女性世帯を中心に、食料や医薬品などの生活必需品の配付、生計を支えるための現金給付などの生活支援事業を開始しました。軍政は海外からの支援や送金に対しても監視の目を注いでおり、現地団体にリスクが及ばないように注意を払って実施する必要があります。

この事業は日本の皆さまからの寄付金によって実施しました。 また日本の市民社会がミャンマーの状況を理解し、一緒に事業に参加していただくために、2021年11月から「~知る・繋がる~ミャンマー連続講座」をオンラインで開催しています。講師にミャンマー地域研究者などの専門家や在日ミャンマー人の方を迎えて開催し、毎回多くの方々に参加していただいています。講座を通し、クーデターを起こした国軍の意図やその歴史的な背景や少数民族との歴史的な遺恨、在日ミャンマー人の若者の現状や思いなど、沢山の学びを得ています。

この事業は、皆さまからのご寄付で実施しました。

現地からの声

  • 寄付を受け取ったEさん(元中学校教員)

    軍事支配体制が続く限り、私たちは民主主義や自由を手にすることは出来ません。私たちには、未来の世代への責任があるのです。だから私は絶対に諦めません。仕事を失ったため、2人の子どもを養うのはとても大変ですが、私は、市民不服従運動に参加し続けます。世界中から支援してくれる皆さんに、本当に感謝しています。皆さんの励ましと助けがなければ、私たちは、運動を続けることが出来ません。この危機が終わるまで、どうか支え続けてください。

プロジェクトレポート

  • 寄付を受け取った方々の声⑪ Kさん(小学校教師)

    寄付を受け取った方々の声⑪ Kさん(小学校教師)

  • 寄付を受け取った方々の声⑩ Jさん(看護師)

    寄付を受け取った方々の声⑩ Jさん(看護師)

  • ミャンマー:ご寄付で実施した事業のご報告

    ミャンマー:ご寄付で実施した事業のご報告

  • 寄付を受け取った方々の声⑨ Iさん(中学校教師)

    寄付を受け取った方々の声⑨ Iさん(中学校教師)

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