特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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コラム

Column

ガザスタッフからの声(10/14-10/16)

イスラエル軍によるガザ地区への大規模な地上侵攻が今にも行われようとしています。 ガザ地区では水も電気も止められ携帯の充電もままならない中ですが、パルシックのガザ事務所のスタッフから安否の確認とともに、短いメッセージが届いています。彼らからのメッセージを共有します。

パルシックのパレスチナスタッフ

10月14日

ユシフ

ユセフは危険を顧みず、避難を必要とする人を運ぶために、家の前にあったバスを運転し、多くの人を避難させたそうです。道中多くの死体を目にし爆音を聞きながらの移動でした。

・困窮から夜は食欲がありませんでした。
・既に11人が同じフロアにおり、上の階には避難してきた友人家族25人がいましたが、昨日は親戚など新たに60名を自宅に避難させました。
・今は家に100人近くいます。幸い食糧と飲用水はありますが、トイレの水がないことも大変。

サハル

・市の電力供給は既にストップしており、今後は充電できず連絡ができなくなるかもしれない。
・睡眠は起きて寝て起きて寝ての繰り返し。
・昨日は家に13人いたが、今日は親族などが逃げてきて20人一緒。
・皆が不安でしんどいので私が強くいないといけない。もちろん恐怖や絶望はある。それでも恐怖は表に出さないようにして強く笑っている。
・私が仮に死んでも「サハルは死ぬ直前まで強くて笑っていた」そう皆に思われるサハルでありたい。最後まで強く笑っている。
・私たちみんなに休憩が必要。

10月15日

タグリード

・海、地上、空と全てが脅威にさらされて、恐怖で潰れそうな気持ちになりますが、子どもたち3人の前では見せないようにしています。
・大学生の次女は恐怖で寝るときも足の震えが止まらず、コントロールできない状態です。中学生の長男も常に恐怖で怯え、寝るときにも飛びついてきます。
・ガザの人びとの宿命だと思っています。私たちは国際社会に見捨てられて、これまでも何度も戦争を経験しましたから。もちろん早く戦争が終わることを心から願っています。
・2度目のナクバ(*)になりたくない。私が今住んでいる地域も私の故郷ではない。またこの家を出てどこかに逃げるのは苦しすぎる。でも今起きていることは2回目のナクバのようで言葉にならない。
*ナクバ: 破局、災厄。1948年イスラエル建国によって、パレスチナの人たちが土地を追われ難民となったことを嘆く日。

10月16日

タグリード

・外は悪臭がすごくて中学生の長男は寝ることができず、窓をしめた。それでも臭い。
・長男を落ち着かせるために、日中はカードゲームをしているが、常に爆撃の音や救急車などの音で外はカオスな状態。子どもが落ち着くことは難しい。

ガザの人たちは今も被災した市民同士で協力しながら、この瞬間を生き延びようとしています。どうかガザの一般市民がおかれている極限状態を超えた現状を一人でも多くの日本の皆さんに知っていただき、即時停戦に向けて連帯の輪を広げていただけますと幸いです。引き続きお力添えのほど、よろしくお願いいたします。

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関連事業

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ガザ地区女性世帯への生計支援(2018~2022年) 

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