ガザスタッフからの声(10/17-10/18)
- コラム
10月17日
シャディから
シャディはこの武力衝突が始まってからほぼ毎日、ネットに繋がるときはニュースの速報や死者数などを共有し続けてくれています。事務所の状況や同僚の安否確認まで、休むことなく動き続けています。自身も大変な状況下にいるのに、なぜ冷静でいられるのか聞いてみました。
- 私には3人の子どもがいます。これまで何度も戦争を経験してきました。死ぬことは恐れていません、それは誰にでも起こりうることです。これまでの人生でも常に直面してきました。今私の精神状態は良好です。
- 私の兄弟が経営している洋服屋も完全に破壊されました。幸い兄弟は海外にいたので無事でした。
- 戦争は支援国も含めて常に政治的です。私の周りの人びとは「日本はどのように支援してくれるのか」たくさん聞いてきます。今回日本政府が国連安保理でロシアによるガザ停戦決議案に反対したことは残念です。でも、分かりますよ、常に政治的ですから……
10月18日
タグリードから
- 家から徒歩14分のパン屋さんが空爆を受けました。昨晩は、空爆音と人びとの叫び声と救急車の音で、外はカオスでした。私たちも、もちろん寝ることはできませんでした。
- ガザ南部にも空爆が続いているので、北部から逃げてきた人が南部から北部の自宅に戻ろうとしています。死ぬなら家で死にたいと。
- 家にはもうパンはありません。かろうじで残っているツナ、卵、豆の缶詰、キュウリで食いつないでいます。
- 昨晩の病院への空爆をラジオで聞いていて、堪えられなくて、一人部屋で泣きました。
- 私たちパレスチナ人は強いです。ここは私たちの土地です。私たちは生き残ります。生き残りたいです。
ガザの人たちは今も被災した市民同士で協力しながら、この瞬間を生き延びようとしています。どうかガザの一般市民がおかれている極限状態を超えた現状を一人でも多くの日本の皆さんに知っていただき、即時停戦に向けて連帯の輪を広げていただけますと幸いです。引き続きお力添えのほど、よろしくお願いいたします。