ガザスタッフからの声(11/5-6)
- コラム
11月5日
ユシフから
3日前からトイレを流す水がなかったですが、ようやく購入できました。ただし、3,000リットルを120シェケル(約4,700円)でした。通常は1,000リットル20円程、3,000リットルでは60円程です。信じられない金額です。この水はトイレを流すためだけに使います。なんとかパンも購入はできますが、3キロのパンが8シェケル(約320円)で2~5時間も持つ必要があります。
11月6日
11日ぶりに電話が繋がりました。
タグリードより
- 連日、自宅からわずか50メートルの場所や100メートルの場所などが空爆を受け、非常に過酷な日々でした。私の住んでいるNuseiratは煙が充満しています。これは大虐殺です。あと何日強くいられるか分かりません。
- NuseiratはWadi Gazaから近いため空爆も激しく危険です。屋上の水タンク、ソーラーパネル、ジェネレーターも狙われたと聞きます。動いている車も襲撃されます。一刻も早い停戦を切望してやみません。
- 水が本当にないので、食器を洗った水を別の用途に使ったり、リサイクルして使っています。そのため衛生環境が劣悪です。私は戦争前は、毎日掃除をする几帳面なタイプなので、今の状況は本当につらいです。
- スーパーの棚に食品はなく、自宅に残っているわずかな缶詰で食いつないでいます。野菜もなく、ガスもなく、料理はできません。兄弟が「自宅に余っている昼食の残りを分けてほしい」と家に来ましたが、料理をしていないので分けてあげられるものがなくてつらいです。
- 庭に植えていたオレンジの木から、いくつかオレンジの果汁を絞って喉を潤しています。すっぱいですが。
- 自宅周辺には市役所からの水が戻ってきた時に備えて、多くの人が黄色い水ボトルを持っています。私も貴重な水を、どのくらい何に使うか常に計算しています。
- 大学生の娘は、戦争が終わった後に戻れる大学はないので途方に暮れていますが、オンラインでも可能であれば勉強を続けたいです。ガザの人びとは勤勉です。
- 大学生の次女は、この戦争が始まって時間をつぶすために物語を書いていました。720字書き上げました。絵もかきます。何とか気を紛らわそうと耐えています。
- Nuseiratの住民はキャンプであっても教育レベルが高いので、パン屋さんにもきちんと列に並んで待ちます。
ガザの人たちは今も被災した市民同士で協力しながら、この瞬間を生き延びようとしています。どうかガザの一般市民がおかれている極限状態を超えた現状を一人でも多くの日本の皆さんに知っていただき、即時停戦に向けて連帯の輪を広げていただけますと幸いです。引き続きお力添えのほど、よろしくお願いいたします。