特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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ガザスタッフからの声(11/10-11/12)

  • コラム

11月10日

ユシフから

・朝から早起きし、自分で火を焚いて85人分のご飯を大鍋で作りました。限られた小麦粉を使ってパンも焼いています。もちろん空爆は続いています。高額な小麦粉(25kg)を140シェケル(約5,600円)で購入しましたが、もう店頭には小麦粉はありませんでした。もちろん通常はこのような値段ではありません。野菜も一応まだ売っていますが値上がりしています。

アブダッラーから

・神様のご加護で私も家族も幸い無事です。マフムードとも電話で話すことができ、無事を確認できました。
・ガザの北部の人たちは、2日間避難所を見つけることができずに徒歩で南に避難しています。砲撃はガザのいたるところで非常に激しくあり、イスラエル軍車両はガザの中心部と中部に向かって大きく前進しています。
・私たちが避難生活を送っている学校の近くのお店は食料品が底をつき、ほとんどの店が閉店しました。しかし幸い学校には食料があるため、火を使ってパンを作ったり、学校から200メートル離れたモスクから飲料水を入れたりしています。しかし、淡水化が十分にできていないため、妻の家族の中には飲料水不足により汚染された水を飲んだ結果、感染症や病気にかかった人もいます。
・ガザ北部の住民は、ここ数週間生きるための最低限のニーズすら満たしていない状況です。十分な飲み水もなく、水を確保するために長距離移動をして何時間も待つ人もたくさんいると聞いています。援助物資は入ってきていますが全く十分な量ではないと聞いています。

シャディから

・ガザの全市民にとっても最も困難で絶望的な状況です。私も含めて皆、10月7日以降に起きてきたこと、そして今起こっている状況に言葉では表せないほどの深い悲しみを抱いています。美しいガザは破壊され、かつてのように戻ることは本当に大変でしょう。美しい私たちの記憶も全て消えてしましました。。

11月12日

サハルから

  • 何とか無事です。私は引き続き叔父の家で避難生活をしており、18人で身を寄せ合って生きています。半分以上が子どもです。姪っ子たちは日中室内で遊んで気を紛らわしています。たくさん遊ぶとお腹も減るので、トマトやきゅうりでは十分ではなく「パンが食べたい」と泣きます。主食のパンは本当に重要です。そのため、通常25kgで30シェケル(約1,400円)する小麦粉は今では120シェケル(約4,800円)に跳ね上がっていますが、何とか小麦粉を調達して、近所の知人宅で土(クレイ)のオーブンを貸してもらい、100人分のパンを焼いてます。空爆下ですが大忙しです。
  • 先日、塩分濃度の高い水を飲んで腎臓を痛めていましたが、薬を飲み、ボトルウォーターを何とか確保して飲んでいますので、今は痛みはましになりました。
  • 私は空爆下ですが姪っ子や家族のために食料の調達や友人の安否を確認に訪問するため、毎日出歩いています。車の燃料はなく、移動している車は標的となって攻撃を受けますので、ロバや馬をかりてこれから移動する予定です。これらの動物で移動するためにもお金を払わなければいけない状態です。

シャディから

私たちガザチームは、通信状況が悪い中でもなんとか羊農家や女性組合の安否確認のためにも、電話をかけ続けて確認してきました。電話がつながるまでに10回程かけ続ける必要があります。参加農家の中には、家を完全に破壊された人たちもいますし、家が破壊されて息子を失った世帯もあると聞きました。農地3つも破壊されたとの報告もあります。また、羊と共に避難をした世帯もいるようです。彼らは避難先で羊に与える飼料がなくて困っているとも聞いています。状況は非常に悪い人もいます。

ガザの人たちは今も被災した市民同士で協力しながら、この瞬間を生き延びようとしています。どうかガザの一般市民がおかれている極限状態を超えた現状を一人でも多くの日本の皆さんに知っていただき、即時停戦に向けて連帯の輪を広げていただけますと幸いです。引き続きお力添えのほど、よろしくお願いいたします。

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ガザ地区女性世帯への生計支援(2018~2022年) 

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