ラマッラー現地レポート#2 パレスチナドレスのご紹介
- コラム
こんにちは、パレスチナ西岸地区、ラマッラーより長岡です。
今日は空いた時間に、ラマッラー市内にあるパレスチナドレス屋さんを見て回りました。
手縫いのクラシックな品物はデザインに味がありますが、たまに生地が古く端々に裁縫の作りの甘さが見受けられます。また、ちゃんとしたお店じゃないと白い布地は特に汚れや変色があり、ちゃんと表も裏もチェックしないといけません。ですが、今日行ったお店は有名店なのか、しっかりした生地で柄も種類も豊富でした。裁縫は機械縫いでしたが、縫い目もデザインもしっかりしており、商品として質が高いものだと思います。
ちなみに、エルサレムのボッてくるドレス屋さんで提示された3分の1の値段が定価で、そこから更に本気を出したら、あと15%くらい割引してもらえそうな感覚です。価格帯としては、表しか刺繍がないもので1万~2万円程度。機械刺繍で全面に細かい刺繍が施されているものが2~3万円。手刺繍の作品はモノによりますが、2万~青天井というくらいです。ちゃんとしたものを買うのならば3万円前後が必要でしょうか。
手縫いの物に時間と手間をかけたという価値があるのはわかりますが、名人芸や職人技が光る製品は一般人が買えるレベルではないので、やはり商品としてしっかりして質が高く手頃なものは機械縫いの方だと思います。いくら手間と時間をかけたとしても、製品が価格と見合わなければ買う価値がないと思います(そこら辺はドライ)。
お店にはパレスチナだけでなく、ドバイ、アルジェリア、インドなどの多くのデザインの商品があり、ここで作られた製品は中東各国にも輸出しているそうです。デザインもなるべく新しいものを取り入れようとしているのか、珍しいマーメードラインなどがありました。
なかなか良いお店を見つけましたので、今後も各地を色々と巡ってみようと思います。
(ラマッラー事務所 長岡)