インターン黒沢 東ティモール日誌Vol.3 アッサベでの料理教室
- コラム
Botardi!インターンの黒沢舞衣です。
8月22日から26日まで、栄養チームが実施する、給食調理担当者を対象とした料理教室に同行しました。栄養改善事業は、この夏、クラウドファンディングに挑戦し、日本の皆さまからいただいたご寄付で、特に子どもの栄養状態の悪いエルメラ県中心に料理教室を実施しています。今回はアッサベにある小学校2校に2日間ずつ行きました。(詳しい事業内容はこちらをご覧ください。)
アッサベまでは途中からとても道が悪く、昼過ぎに出発して到着したのは夜でした。グラグラと揺れる真っ暗な車内から顔を出すと、物凄い数の星が広がっていて本当に綺麗でした。
翌朝、市場で料理教室に使う野菜を購入しました。材料は首都ディリでも買っていきますが、基本的にはその地のものを使うそうです。料理教室は朝9時頃から人が集まりだし、10時頃から始まります。中には1時間、2時間かけて山道を歩いてきた方もいて驚きました。
まずは栄養に関する講義を1時間ほど行います。私は撮影をしながら、参加者の方と一緒に栄養士のスタッフ、マリアさんの話を聞きました。少ない予算の中でも、栄養バランスの取れた給食を作ることが大切だそうです。講義といいつつ、問いかけに皆さんがああだこうだと答えていたことや、時には話が盛り上がっていたことが印象的でした。マリアさんに聞いたところ、東ティモールの人は、学校での先生のように一方的に話をされることを嫌うそうです。対話をするように、一緒に空間を作ることを心がけていると教えてくれました。
ポスターを使って視覚的に分かりやすく説明しています
その後は、講義の内容に沿ったメニューを作ります。皆さんは慣れた手つきでどんどん作業を進めていました。東ティモールではたいてい、まな板はあまり使わずに手元で野菜を切ります。大きな中華鍋のようなものを使って、みじん切りにした小さな紫のエシャロットとガーリックをたっぷりの油で炒めてから他の野菜を投入するのが東ティモール流です。
日本で全然料理をしなかった私は、この四日間で料理を教わりました
完成した料理を、おしゃべりをしながら一緒に食べるのは本当においしかったです。参加者の一人は「栄養について知らないことも多かった、バランスを考えてメニューを組もうと思う」と言っていて、この取り組みが子どもの栄養状態改善に役立てばいいなと思いました。