東ティモールの魅力・海
- コラム
東ティモールの魅力のひとつ、海をご紹介します。
東ティモール・ディリ市内から日帰りで可能なダイビングプランには、ディリ県市内とアタウロ島、東はマナトゥトゥ県、西はリキサ県マウバラという地域まで、日本には知られていない、とても素敵なダイビングスポットがたくさんあります。
ダイビングスポット地図
(出典:divetimor.com)
どのスポットもステキなのですが、その中でも私のお気に入りの場所を写真付きでご紹介します。
アタウロ島
首都ディリからフェリーで2時間の距離にある。生物多様性の宝庫と言われており、質の高いサンゴ礁をはじめ、多様な魚種とドロップオフという崖の地形を楽しむことができます。また、アタウロ・ディリ間の海峡では、イルカが船にまとわりついて遊んでくれたり、10~11月にはシロナガスクジラを見ることもできます。
リキサ県マウバラ
バブルビーチと言われる温かい泡が出てくるスポットやカメ、エイがみられます。
マナトゥトゥ県
イソギンチャクのお花畑が広がり、クマノミやクロスズメダイ、ときにはサメにも出会うことができます。
バリ島に比べると、整った施設もなく、飾りっけがなく本当に何もないのですが、自分たちで発見する楽しさや自然のありのままの美しさを感じることができるということでは、他のどの地域でも体験できない「わくわく感」を得られるかもしれません。
最近、東ティモール政府や民間も観光に力を入れ始めており、生物多様性の宝庫といわれるアタウロ島をはじめ、環境に配慮した持続可能な観光事業の実現が求められています。同時に、最近話題になっているマイクロプラスティックですが、東ティモールにおいても海に潜るとお菓子の袋やペットボトル、上流の川から流れてきたゴミなどが、サンゴや岩礁に引っかかっているのをよく見かけます。大学生や環境・政策提言団体が海岸・護岸清掃を積極的に実践していますが、ゴミはゴミ箱に捨てるというモラル向上と、首都ディリの人口が増えるにつれて自然に返らないゴミ処理や問題の早急な解決も必要とされています。
(東ティモール事務所 林 智美)