特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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第14回会員総会のご報告 ~「私」「公」の隔たりを越え、しなやかに繋ぎ、ダイナミックに活動する~

  • コラム

2021年6月5日(土)に第14回パルシック会員総会を実施しました。当日は34名にご出席、また27名の方に事前に委任状をご提出いただき、すべての議案が賛成多数で承認されました。 ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

13年間理事を務めてくださり、この総会を以て退任された鈴木直喜氏から、パルシックが果たす役割について、総会の「開会の辞」でメッセージをいただきました。


開会の辞 (理事 鈴木直喜)

2008年にパルシックが設立されてからの13年間、パルシックと関わるなかで、パルシックは国家の壁を超えて助け合う民際協力ということを掲げているが、他のNGOとどう違うのかを考えてきた。

川平朝清さん(沖縄放送協会の設立者)が、人とコミュニケーションをするときに「公」の話だと視聴者との距離ができてしまう、しかし特定の「私」の話をすると内輪の話で視聴者には自分には関係ない話だと思われてしまい伝わらない。「私」と「公」のバランスが重要である、という話をラジオでされていた。

パルシックも顔の見える知り合いとのつながりを大事にしつつ、その人たちの生活が社会の問題にどうつながっているのかを発信してきている。

近代は「私」と「公」を分けて発展してきた。そして、それは公私混同を避ける意味で重要である。一方、その中で、「共」の領域が端に追いやられてきたのかもしれない。

パルシックの活動の特徴は、関係する個々人とのやりとりを通し、この「共」を「私の中の公」及び「公の中の私」とし再帰的共有(Reflexive communalization)することで、他のNGOと峻別されるのではないだろうか。

「私」「公」の隔たりを超え、それらをしなやかに繋ぎ、ダイナミックに活動しながら、両者の間に「共」領域の再生構築を試みるのがパルシックの特色であり、民際協力を掲げる所以であると再認識した。

今後とも、会員の皆さま、そしてパルシックの活動に関心を寄せてくださる皆さまとともに、パルシックが果たす役割を考え、活動をして参りたく、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

(東京事務局長/理事 ロバーツ圭子)

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