特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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秋の収穫祭を訪ねる日帰りバスツアー

  • 活動レポート

いつもご寄付をいただいている三里塚ワンパック野菜さん

みんかふぇでは月2回、フードパントリー(無料の食材配付)を開催していますが、食材は多種多様な方々からご寄付いただいているものを皆さんにお配りしています。

ご寄付元のひとつである三里塚ワンパック野菜さん(以下、ワンパックさん)は毎月1回、継続的に規格外のお野菜をお送りくださっています。ワンパックさんは、千葉県成田市とその周辺の北総台地の畑で、農薬を使わずに有機質の肥料で育てた野菜やお米、卵を消費者の方々に直接届けていらっしゃる農家グループです。

元々、パルシックとワンパックさんはみんかふぇが出来る前からのご縁だったのですが、コロナ禍に、特に都市部で食べ物にも困っている人びとの支援のために立ち上がった「米と野菜で繋がる百姓と市民の会」という団体を通して、2020年から継続してみんかふぇフードパントリーにお野菜を送ってくださるようになりました。

三里塚ワンパック野菜HPこちら

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フードパントリーでお野菜を並べた様子

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一般的なスーパーでは見かけない珍しいお野菜が入っていることも。沖縄の野菜「モーウィー」

バスツアーを組んでワンパックさんの収穫祭に参加

これまで過去3度ほど、ボランティアさんやフードパントリーの利用者さん達と一緒にワンパックさんを成田市の農地まで訪ねる機会はあったのですが、現地までは自力で来ていただく企画だったためか23人の少人数の参加にとどまっていました。

「もっと多くの、フードパントリーを利用する方々やボランティアさんに、ワンパックの農家の皆さんと直接会って交流し、感謝を伝える機会を提供したい」、「みんかふぇに関わるお子さんたちに、都会ではなかなか出来ない体験をする機会を提供したい」という以前からの思いが実現し、この度、みんかふぇで小型のバスを借りて「日帰りバスツアー」に行ってきました!

スタッフを含めて、大人10名子ども12名、総勢22名で、ワンパックさんが主催する「ワンパック秋の収穫祭」に参加してきた様子をお届けします。

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みんかふぇメンバーが乗り込んだバス

「ワンパック秋の収穫祭」は、ワンパックさんが毎年開催されている収穫体験ができるイベントで、生産者とお野菜を購入している消費者の交流の機会です。収穫祭では、収穫体験だけでなく、有機野菜を使ったBBQや米粉のピザが提供されたほか、無農薬リンゴの販売、切り絵の展示、手作り無添加ベーグルの販売、羊毛コースターのワークショップなどの様々な楽しいコーナーが会場に設けられ、農家さんが前日に知り合ったというパフォーマーの方の音楽人形パフォーマンスまでありました。

当日、バスで到着した後は自由行動としていたので、みんかふぇバスツアーの参加者の皆さんは思い思いに過ごされていましたが、印象的だったのは、みんかふぇから参加したお子さんたちの様子でした。誰も大人が促さないのに夢中になってさつまいもや人参を収穫し、それはまるで自分の仕事であるかのような働きぶりで、収穫するとあちこち得意気な「見て―!ママ、見て―!」の声があがっていました。他にも、トカゲを捕まえたり大きな木に下がった農家さん手作りの遊具で遊んだり広い野原で鬼ごっこをしたりと、都会ではなかなかできない体験が出来たようです。

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ワンパックさんの畑で農家さんにさつま芋の掘り方を教わっているところ

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みんな持ちきれないほどさつまいもを採っていました

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人参とったぞ~!

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農家さんたちの手作りバーベキュー会場

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農家さんたちが手塩にかけた無農薬、有機栽培のお野菜が食べ放題

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米粉のピザを石釜で焼いて出してくださいました

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無農薬米に平飼い鶏の卵かけご飯と平飼い鶏のつみれ汁…なんて贅沢!

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出荷の作業所では、絵の展示や無農薬リンゴの販売、ベーグルの販売など盛りだくさんの企画

イベント終盤に、みんかふぇフードパントリーで事前に利用者の皆さんから集めた感謝のメッセージを貼り付けた色紙を参加者の方から農家さんに渡しました(素敵なシーンだったのに写真を撮るのを忘れてしまいました…)。参加者の3歳のお子さんがおずおずと「いつもお野菜ありがとう。」と言って色紙を差し出すと、農家の方はかがんで嬉しそうに微笑んで受け取り、メッセージの一つ一つに目を通してくださっていました。

普段のフードパントリー時に、スタッフが利用者の方から感謝の言葉をかけられることは多いのですが、本当は、フードパントリーのボランティアさんはもちろん、ご寄付をくださっている方々にこそ届けなければいけない言葉だと思っています。

今回、フードパントリーの皆さんの感謝の気持ちを届けることが出来たことも、バスツアーを実施して良かったことでした。

もらう・あげるの関係から…

帰りのバスの中では、お子さんだけでなく皆さん、うとうととしていらっしゃり、秋の青天の下、めいっぱい体を使って収穫祭を満喫できたご様子でした。参加した方から後日、収穫祭から帰って来てからお子さんたちが「楽しかった」と話をしていたというメッセージをもらいました。皆さん普段なかなか出来ない体験をして楽しんでいただけたようで、企画したものとしては本当に嬉しい限りです。

また、フードパントリーにお野菜を寄付してくださっている農家さんたちとフードパントリーでお野菜を受け取っている方々とが交流し、感謝の気持ちを直接伝える機会が持てたことが何よりでした。この様な機会が持てたのも、収穫祭に受け入れてくださったワンパックさんと、ご寄付をくださっている皆様のおかげです。

みんかふぇフードパントリーは「お互いさまの支えあい」の一環として運営しています。フードパントリーの利用者と寄付者が、支援される側と支援する側という関係だけではなく、より豊かな関係性に発展出来ればと考えています。今後もこのような機会が持てれば…さらに言えば、今度はこちらがワンパックさんのお力になれる機会が持てたらいいなと思っています。

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また来たいね!

(みんかふぇスタッフ 小柴麻実)

*この事業は赤い羽根共同募金、こども未来応援基金と皆さまからのご寄付で実施しています。

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