特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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フードパントリーを通じて感じる、人と人との支え合い

  • 活動レポート

またまた大変お久しぶりになってしまいましたが(汗)、みんかふぇは引き続き賑やかに活動を続けています。そんな中でも今回はフードパントリーの近況をレポートします。

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感染症対策のため中に入る世帯は間隔を十分に空けて2世帯まで。外に順番待ちの長い列ができることもあります

コロナ禍の子ども食堂に替わる食事支援として、2020年11月にスタートしたみんかふぇのフードパントリー(食料配付)は、この3月で1年4か月を迎えたところです。開始当初は隔週開催で10世帯からのスタートでしたが、現在は週1回の開催に。利用申込は50世帯を超える週が続いています。利用には登録が必要ですが、その登録世帯数は100を超え、現在も毎週のように新規登録を受け付けています。現場では、新型コロナ感染症第6派の影響をはじめ、長期化するコロナ禍の影響による逼迫した家庭の状況をひしひしと感じます。

とはいえフードパントリーは毎回賑やかです!コロナ禍での開催でもあり予め袋詰めした食材を用意してお渡ししますが、いろいろなご寄付が集まることから、お野菜と、その他食品・物資からの「おひとつどうぞ」は選択制にしています。

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ちょっとずつ集まるご寄付は「おひとつどうぞ」ボックスに

均等に同じものをお配りできないという状況からはじめた選択制ですが、利用者の方には大好評。自分が欲しいものを選べる、いろんなものがある中から選べる、というのは楽しい時間ですね。そしてみんかふぇ店内は、「何が好きですか?」「それはどうやって食べるんですか?」といった利用者さんとボランティアさんとの会話で盛り上がります(みんなマスクはしていて短時間です!)。そうやってワイワイやっていると、「久しぶりに人と話しました」という方や「ここに来て話をするのが週1回の楽しみ」と言ってくださる方もいらっしゃって。食だけではない、心の支援にもつながる活動になっているのだなと感じます。

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「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」から毎週お米とお野菜をご寄付いただいています。お野菜は千葉三里塚のワンパックさんから。世帯数分ない野菜は、選択制に。食べ方を知らない野菜もありますが、その分あーだこーだと話は盛り上がります

しかし利用者数の増加にともない、毎回50世帯超分の「おひとつどうぞ」用食材・物資は、安定して数量を揃えることが難しくなってきました。そこで「食材・物資のご寄付募集」というチラシを作り、店舗の窓をはじめ、みんかふぇが入居するマンションの掲示板や、町会掲示板、地域の施設、近隣の店舗への掲示にご協力いただき、広くご寄付を呼びかけました。

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白鳥東町会の掲示板に貼られたチラシ。「石けん1個、洗剤1袋、缶詰1個、調味料1本からありがたく、活用させていただきます」と記載して、ご寄付での支援をお願いしています

すると、掲示後間もなくから、「町会掲示板を見て」と、ご自宅の保存食をお持ちくださるご近所の方や、「マンションの掲示板を見た」と、箱いっぱいの日用品をお持ち込みくださるマンションの方などなど。今までみんかふぇとつながりのなかった方からも沢山の関心、ご寄付を寄せていただき、「少しでも力になれれば」と温かい言葉をいただいています。

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新聞屋さんからもらっていたもの、とご寄付いただいた箱いっぱいの洗濯洗剤や石鹸。家族が多いご家庭、部活動の衣類を毎日洗うご家庭などでは、洗濯洗剤は使用頻度が高い日用品なだけに、ニーズの高い物資です

さらに年明けには「Amazon欲しいものリスト」の作成を達成!ボランティアさんからも「リスト作って公開しては?」と提案をいただいていたもののなかなか取り組めずにいたのですが、ようやく作成に至り公開しました。するとこちらもありがたいことに、ボランティアさんにお知らせするとすぐに、リストに掲載していた食品や物資が届けられました。

Amazon欲しいものリストはこちら

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「Amazon欲しいものリスト」経由でいただいたご寄付。フードパントリーを通じてご希望のご家庭へ配布したい用品を公開してご寄付募集をしています

また最近はご近所にある障害者の方の通所施設ともつながりができ、施設で作られ廃棄を余儀なくされたパンを、フードパントリー当日にご寄付いただくこともありました。

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見るからに美味しいパンの数々。利用者の方からは歓声も上がっていました

ほかにも旧店舗のときから定期的に大量のお菓子やお米などを車で持ってきてくださる方、ご家庭で使い切れない野菜があるからと定期的に有機野菜をご持参くださるご近所の方、家業で余剰となったコピー用紙や商品を何箱も持ち込んでくださる方、季節イベントごとに「子どもたちに」とご寄付のお菓子を持ち込んでくださる方などなど。ここでは詳しくご紹介しきれないほどいろいろな方々からのご支援をいただき、今のフードパントリーが運営できています。

食の支援としてスタートした事業は、同じ地域に暮らす人と人との支え合いにつながる事業にもなったのだなぁと、利用者さんとボランティアさん、ご寄付くださるみなさんと接していて、そう実感する日々です。(そんなボランティアさんとの活動については、また別の機会にレポートします!)

みんかふぇフードパントリーでは引き続き、困窮する世帯の利用を受け付け、その活動を支えてくださるご寄付やボランティアさんも募集しています。どなたでも、ぜひお気軽にお問合せ、お立ち寄りください。お待ちしています。

(みんかふぇ 加藤英美)

※この事業はジャパン・プラットフォームの助成と皆さまからのご寄付で実施しています。

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