特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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みんかふぇの夏

  • 活動レポート

夏休みに突入!

給食がない夏休み期間中、普段より一層食費がかさんでご家庭の経済的困難さが増します。そこで、みんかふぇフードパントリーでは、麦茶・牛乳を全世帯分購入し、普段お配りしている食材に加えてお配りしました。

また、少しでもお子さんたちに楽しみをということで、昨年も実施した「みんかふぇお手伝いカード」をお配りしました。お子さんたちがお家でおこなうお手伝いを3つ決め、1回お手伝いをしたらスタンプ・シールをご家庭で押してもらい、9個集まったらみんかふぇでお菓子の袋と交換出来るというものです。先日、早速カードを持ってきてくれたご家庭がいらっしゃいましたが、「靴をならべる」「洗濯物をたたむ」など可愛らしいお手伝いが並んでいました。

みんかふぇ食堂では、夏休み期間だからでしょうか、最近利用世帯が増えています。特に、乳幼児など未就学の小さなお子さんの参加が増え、とても賑やかです。未就学のお子さんたちですから、おとなしくご飯を食べられるわけもなく、立ち歩いてみたり隣の兄弟にちょっかいを出してみたり…。小さいお子さんとして自然な姿ですし、みんかふぇではのびのび過ごしてもらっていいのですが、親御さんたちは気が抜けず、赤ちゃんを膝に抱えて食べさせつつ、上のお子さんたちに「デザートはご飯食べてからよ!」と声をかけたりして、気が抜けません。なかには普段、ほぼワンオペで複数人のお子さんたちをみている親御さんもいらっしゃり、お食事の様子を見ているだけですが、普段の親御さんたちのご苦労が伺えます。短い時間ですが、親御さんたちがほっと出来るように、スタッフ・ボランティアが赤ちゃんの食事をお手伝いしたり、上のお子さんたちを見守ったりと、お手伝いさせていただいています。親御さんからは「こんな(お子さんが落ち着かない)だから、外食もあまりできない。こういう場所は助かる。」とおっしゃっていただきました。

自分の子どものころは、ただただ楽しかった夏休みでしたが、こうして様々なご家庭と接していると、夏休み期間中は親御さんたちにとっては試練の期間でもあるのだと実感します。お子さんはもちろん、親御さんたちにも夏休みの間、楽しく過ごせるようにみんかふぇが関われるといいなと思います。

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お手伝いカード

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最近のみんかふぇ食堂の様子

みんかふぇならではの夏祭り

今年から葛飾区も大きいお祭りが再開しましたが、みんかふぇでも「みんかふぇ夏祭り」と題して、8/26(土)にお祭りを企画しています。焼きそばやかき氷、スーパーボールすくいなど、主に地域の子育て世帯に楽しんでもらえるような内容になる予定です。

みんかふぇだからこそできるお祭りを、との思いから、この地域に住むお子さんたちに葛飾区の企業を知ってもらうきっかけになるよう、当日の飲み物や食べ物、景品は可能な限り葛飾区内の工場や個人企業の方々にご協力いただきました。

便利な昨今ネットショッピングで注文すればすぐ届けてもらえる品物たちですが、葛飾区のどこで、どのように作られているのか、少しでも話せればと思います。

普段は卸販売のみの佐藤ゴム工業所さんにはスーパーボールを。電話をした時に、「小さなお子様はいらっしゃいますか」と聞いてくださったのが印象的です。あまり小さなボールを入れると誤飲の可能性があることを教えてくれました。長年お仕事をされているからこそのお気遣いに、ネットで買っては気付けないことを教えてもらいました。

ラムネは、柴又の限られた店舗にしか卸していない大越飲料商会さんに。口の部分までガラス瓶のラムネは都内唯一だそうです。製造に手間と費用がかかる瓶はプラスチック製の代替品へと移行し、30年ほど前に生産を終了、1万本あった瓶は現在500本を切っている為、必ず返却をする必要があります。使い捨てが当たり前の現代の子どもたちにはどう映るのでしょうか。

手ぬぐいは注染染め(ちゅうせんぞめ)の東京和晒さん。店内装飾やスタッフのハチマキ、景品に。今回使わせていただくのは、染めがうまく出なかったり色が滲んで製品にならなかったりしたもの。手ぬぐいは、ラッピングや包み、手提げ、ハンカチ、布巾、装飾など色々な使い道があります。

昔からの知恵やものを、お祭りを通して知ることで「楽しい」の向こう側に、この町での日々の暮らしの発見が残れば良いな、と思います。

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ラムネは口まで瓶で作られた昔ながらのもの。この瓶を作れる職人さんももう居ないため、飲んだら必ず返却する必要があります。使い捨てやプラスチックが多い現在では、こういうリサイクル方法が小学生には目新しく、SDGsに感じるかもしれません。

(みんかふぇスタッフ 中西)

※この事業はニッセイ財団、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまからのご寄付で実施しています。  

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