国内避難民の生活 – ミャンマー
- 活動レポート
パルシックは、2022年9月から、ミャンマーの少数民族地域で国内避難民への食料配付を続けています。戦闘や空爆により家を追われ、ミャンマー国内で避難している人びとは「国内避難民」と呼ばれます。2023年8月14日時点で、191万人が国内避難民となっています。
もともと住んでいた地域での戦闘が激しくなり、1か月前に避難してきた国内避難民の人たちの様子が現地より届きました。(※音声無し、映像)
この国内避難民の方々は、ここに定住すると決めたわけではありません。この場所が危なくなったら、あるいは、もともと住んでいた場所に戻れるようになったら、また移動するでしょう。いつになったら安定した住居に住んで、仕事をしたり学校に通ったりすることができるのか、今は全く見通せません。
パルシックは、スリランカ、東ティモール、パレスチナ、シリアなど、さまざまな地域で生計支援をしてきました。ミャンマーでも、人びとが自身で畑を耕して、生計を立てられるようになるような支援をしたいと思っています。しかし、1か月後にこの場所に住んでいるかどうかすら分からない状況で、種を配ることはできません。
ミャンマーでクーデターが起きたのは2021年2月1日。2年半前です。 状況は悪化の一途をたどり、今も多くの場所で戦闘が起きています。 動画の国内避難民のように、今も、移動を強いられている人びとがいます。 そのため、今をとにかく生き延びるための食料支援を、パルシックは続けています。
(パルシック 東京事務所)
※この事業はジャパン・プラットフォームからの助成と皆さまからのご寄付で実施しています。