能登地震レポート 能登町 仮設住宅の入居が始まりました
- 活動レポート
地震の発生から2か月が経ちました。
能登町では、上水道は2月中に概ね復旧するのではと言われていましたが、断水はまだ解消されず、不自由な暮らしが続いています。遅い地域では水の復旧は4月末にずれ込むことが予想されています。
地震により突き出たマンホール
大きく断裂した道路。地下に埋まった水道管の破損個所の確認に時間がかかり、水道の復旧を難しくさせています
そんな中、少し前向きな動きがありました。
能登町で、初めての仮設住宅66戸が鵜川地区に完成し、3月1日から入居が始まりました。
旧鵜川小学校の跡地に完成した仮設住宅は、「うかわ団地」と命名されました
仮設住宅なので、自宅のような快適さはありませんが、この2か月間避難所で暮らしていた人からは、「これまでは夜中に目を覚ましていたけれど、ぐっすり眠れるようになった」という声を聞き、少し安心しました。
仮設住宅に入居される方には、県や民間企業・団体から生活家電、寝具、食器、調味料などの物資の提供が決まり、パルシックは、石川県が支援する冷蔵庫、洗濯機、テレビ以外の生活家電の購入を支援することになりました。
対象となる家電は、電子レンジ、炊飯器、石油ファンヒーター、掃除機など12品目で、予算の中から必要な物を組み合わせて購入できます。幸いにも、能登町の町の電気屋さんはすべて営業を再開し、移動手段のない高齢の方には電話での注文を受けてくださるなど、きめ細やかに対応してくれています。
仮設住宅に入居後に、集会所で生活家電の購入や申請の相談ができる場を設けました。写真は、他団体のスタッフに申請方法を説明する様子
現在、能登町では340戸の仮設住宅が着工され建設が進んでいますが、仮設住宅の入居希望者は600人を超え、町内の避難所にはいまだに約470人の方が避難されています。
避難所から仮設住宅に移っても、生活再建にはまだまだ時間がかかります。
同じ地区に住んでいた人はみんな町外に避難してしまったという人や、仮設住宅に入居するまで二次避難をしていたという人もいます。元々繋がりの強い地域とはいえ、これまでとは違う新たな場所での生活になるため、自分たちの生活再建に加え、新しい繋がりを作っていく必要があります。
左手にあるのが、うかわ団地に設置された集会所。集会所では、仮設住宅入居者が集まる食事会などが企画されていると聞きました
時間の経過とともに、必要とされるものや課題はどんどん変化していきます。その変化に寄り添っていけるよう、今何が必要とされているかだけではなく、能登の文化やそこにいる人が大切にしていることを知り、色んな人と話しながら活動を続けていきたいと思います。
(東京事務所 小栗清香)
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