能登地震レポート 学生ボランティアの活動レポートVol.2
- 活動レポート
はじめまして!
私たちは、日本大学危機管理学部危機管理学科の学生3名で、パルシックの活動に参加しました。5日間の滞在で、パルシックの皆さんと輪島市に行き、物資配布と炊き出しの仕込みをお手伝いしてきました。
物資配布の様子
炊き出しの仕込みで野菜をたくさん切りました
私たち3名は、今回初めて災害ボランティアに参加しました。活動を通して感じたことは話し切れないくらいありますが、その中でも特に印象に残ったことについてお伝えします。
1つ目に、現地に行って初めて分かる状況があるということです。
私たちは普段東京で生活している中で、能登半島地震の被害は、ネットやテレビの画面や新聞の紙面を通してしか知ることができません。今回、実際に能登に入って目にした、壊れた家屋や道路のひび、土砂崩れや崖崩れの様子は、地震の発生から3か月が経とうとしていても画面を通して見たままの状態で残っていました。
珠洲市の倒壊した家屋
陸に乗り上げた船
その一方で、水道の復旧といった実際の生活については現地に行って初めて体験するものでした。
能登町での滞在中、私は毎日スマホのメモに1日の振り返りや感じたことを書いていました。以下は活動初日のメモの冒頭です。
「3/19
お湯出ない
水が出ないところも
お風呂が使えるのはすごいこと
私たちが普通に過ごしていた2か月半、どんな暮らしをしてたんだろう」
能登町ではまだまだ断水は続いており、自由に水を使えない生活が続いています。
印象に残ったもののひとつがトイレであり、
・普段通りに使える
・水は流れるが、ペーパーは流してはいけない
・水が流れないため、給水車の水を都度バケツでタンクに汲む必要がある。ペーパーは流してはいけない。
・使用禁止
といったように、地域や建物によって復旧状況が異なり、トイレの使い方も異なる状態なのです。
トイレが使えない人のために非常用トイレも配布していました
普段通りに水を使えないことの不自由さは、現地で生活した今回の活動で強く実感したものでした。
2つ目に、能登で出会った方々の温かさです。
今回の活動を通して、住民の方々、地元の方でボランティアをされている方、他の地域から来たボランティアの方など、たくさんの方に出会いました。物資配布や炊き出しを行う中で、たくさんの「ありがとう」が飛び交っていました。
上記のような不自由な状況の中でも、たくさんのボランティアが元気に活動されているのは、能登に住む方々が温かくて、優しいからなのだと強く感じています。
最後になりましたが、初めてボランティアに参加し、私たちがやるべきことは、周りの人に今回の経験を伝えることなのではないかと感じています。もちろん、現地で活動をするのは何よりも重要な支援です。しかし、それだけではなく、少しでも多くの人に能登半島地震や支援について関心を持ってもらうことも、ボランティアにできることの一つだと思います。
引き続き、私たちにできる支援を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
(日本大学 学生ボランティア 藤ノ木千晴)
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