能登地震レポート 輪島市重蔵神社での物資配付
- 活動レポート
パルシックは、4月から輪島市の重蔵神社で在宅被災者向けの物資配付を開始しました。
輪島市の市街地、朝市通りからほど近い場所にある重蔵神社は、地震により拝殿社務所が全壊しました。そんな中、重蔵神社は発災翌日から備蓄米を炊いて、地域の方におにぎりの炊き出しを開始。数日後には、重蔵神社の向かいにあるシルバー人材センターで支援物資の配付を始めました。
重蔵神社の壊れた拝殿
地震の直後でスーパーや商店も空いておらず、水もなく、トイレも使えないような状況で、地域の人、特に在宅被災者のライフラインとなっていました。
物資配付は重蔵神社と輪島のボランティアの方で運営し、企業や個人などから寄付された物資を配付していました。
シルバー人材センターの場所を借りて開催されていた物資配付には、雨や雪の日も、多くの人が並んでいました
1月以降ほとんど毎日配付を行っていましたが、配付場所として使っていたシルバー人材センターが3月いっぱいで利用できなくなりました。
同時に、地元ボランティアの方も仕事を再開するなどいつまでもボランティアを継続することが難しくなり、重蔵神社の活動を応援する方から、パルシックで何か出来ることはないかとご相談いただきました。
3月に何度か配付に参加させていただき、まだまだこういった場所が必要とされていること、またボランティアで続けてきた場を継続できたらと思い、4月からパルシックが毎週水曜日の運営を引き継ぐことになりました。
配付に使用している机は崩れた拝殿から取り出すなど、何もないところからのスタートでした
神社の境内にボランティアの皆さんと配付用のテントを設置している様子
4月からは、重蔵神社の境内に屋外テントを張って、配付を行っています。以前は在宅避難されている方の利用が多くありましたが、5月以降は近隣に仮設住宅ができたことから仮設住宅に住まれている方の利用が多くあります。
避難所から仮設住宅に移ったとしても、家や暮らしの再建にはお金がかかり、年金暮らしや地震の影響で収入がなくなるなど、少しでも経済的負担を減らしたいという方の利用が多いです。
配付の様子
同時に、ただ単に物を取りに来るという場だけではなく、地震の影響で集まる機会が減ってしまった人たちの集う場にもなっています。配付の1時間くらい前から並びながら、近況報告をしたり、前後の人と話したり、人と会って話せる場が嬉しいという声も多くあります。
また、私たちにとっても、配付の時に来ている方とちょっとした会話をしたり、地元のボランティアの方と一緒におしゃべりしたりしながら、作業をする時間が心温まるひと時になっています。
配付する物資は、セカンドハーベストジャパン中能登ベースやフードバンク能登から提供いただいたり、企業などから寄付をいただいたりしています。足りない分は寄付金や助成金を活用して地元のスーパーなどから調達しています。
発災直後のようにお店もやっておらず、水も出ない状況とは変わってきていますが、お店が再開して水が出るようになり、避難所から仮設に移ったからといって、暮らしがガラッと変わるわけではありません。いつまで続けるのかという課題はありますが、いろんな方と相談しながら必要な支援を届けていきます。
(能登事務所 小栗清香)
*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成および皆さまからのご寄付により実施しています。
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