能登 大雨災害レポート 町野町へ物資を届けました
- 活動レポート
9月21日~22日にかけて記録的な大雨が奥能登地方に降り続けました。パルシックは、雨が止んだ22日(日)から物資の調達を始めました。
炊き出しの準備をしていた認定NPO法人AAR Japanとボランティア団体 風組関東と連携しながら、大雨の影響を受けず営業を続けていた穴水のスーパーで炊き出し用の食材の買い出しと、水やレトルト食品、からだ拭きシート、簡易トイレなどを購入しました。
炊き出し用の食材
22日午前は能登町から輪島市町野町へ続く道路が寸断されていたため、開通情報を待ちながら能登町の小間生公民館で炊き出し用のカレーと翌日の準備を行いました。
小間生公民館の調理室をお借りして、調理を行った
炊き出しでお配りしたカレー
カレーは避難所となっていた小間生公民館に来ていた方や地域の方に配付し、町野町へ続く道が開通した夕方以降、町野町の個人宅にお届けしました。カレーを届けた町野町北丸山の女性が「普段は仮設住宅に住んでいるけれど、自宅の片付けのために帰ってきていたら大雨で帰れなくなってしまった」と教えてくれました。 ご夫婦は納屋のような場所にテーブルを置いて過ごされていました。何度も何度も「ありがとうね、ここまで届けてくれて」と言われ、大変な状況なのに私たちのことを気にかけてくれて、胸が熱くなりました。
北丸山のご夫妻のお宅に続く道は、大雨で流れてきたもみ殻が道路に散乱していた
その後は、町野町第一仮設へ水のタンクや支援物資を届けに行きました。道が通れるようになったとはいえ、流れてきた土砂や流木の間を車1台分が通れる程度にスペースが空いているだけ。流された車が木に挟まれ、言葉も出ない状況でした。
町野町の中心地に続く道は土砂や流木が道路を寸断し一時通れなくなっていた
車1台やっと通れる道
土砂が流れこんだ街中
町野町第一仮設は、幸いにも大雨の直接的な被害はなかったものの、電気も水も来ておらず、仮設住宅の集会所が避難所になっていました。
通信も利用できるのはauのみで、他のキャリアを使っている人は「電波の通じる曽々木地区に行ったら親せきや友人からたくさん連絡が来ていた」とおっしゃっており、外部との連絡も限られた状態が続いていました。
町野町第一仮設
水、簡易トイレやからだ拭きシートなどをお届けした
仮設住宅の近くには自衛隊の車両が集結していて、地震直後の8か月前に戻ったような様子に、胸が締め付けられる思いでした。
私たちのできることから始めていきます。
(能登事務所 小栗清香)
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