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能登地震レポート 苔玉教室とちょっこりカフェ

  • 活動レポート

能登弁で「ちょっこり」は「ほんの少し」や「ちょっと」という意味。震災後、避難所から始まったちいさなカフェ(始まりの詳細はこちら)が地域の方とコラボしたちょっこりカフェ(詳細)に変化。そして現在の様子をお伝えします。

今、開催しているのが、初めて地元の先生を招いての「○○教室 第1弾!」

苔玉教室です!

私のやってみたい!を提案すると、パルシックの他の能登メンバーが、今までに築いてきた人との繋がりで、即実現となりました。

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準備をしながら談笑中の苔玉先生

中本さん、通称「苔玉先生」は御年87歳!

ご自身も能登半島地震で被災し、現在は仮設住宅で一人暮らしをされているにも関わらず、少しでも皆さんの為になるならばと、快く引き受けて下さいました。

毎回大変だろうとお手伝いを志願するも、いつも「大丈夫ですよ!」と断られ、苔玉教室で使用する材料のほとんどを自ら山へ取りに行き、皆さんが簡単に作れるようにと、下準備までしてくださいます。

いつも申し訳ない気持ちでいると、「ずっと家にこもっていると体にも心にも良くない、こうやって苔玉の準備をしていると、自分も元気になれるから良いんですよ、こちらこそありがとう!」と言って下さいました。

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前日は下準備で大忙し!見本となる苔玉も作成します

そんな心優しい苔玉先生の教室は毎回大人気で、他の地域でもお願いしたいという問い合わせをよく受けます。

まずは「歯無しの話は聞きにくいでしょうけど、ご了承ください」とお決まりのジョークで、場を和ませてからスタート!

植物に触れるいやしの空間で、和気あいあいと時間が流れ、それぞれ思い思いの苔玉が完成するのに、お話ししながら約30分。

その後は、それぞれが作成した苔玉を前に、コーヒーを飲みながらの鑑賞会で、お話も弾みます。

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コツを伝えながら、実践スタート!

先日の豪雨では、被害が大きかった地域もありますが、あまり被害が出なかった地域でも、このようなサロン活動は自粛されていました。

私としても迷うことはありましたが「最近イベントが何もなく、住民が寂しがっているので開催して欲しい」と言う要望がある地域では開催を決めました。

その決断が間違っていなかっただろうかと不安な気持ちでいましたが、参加された住民の方々は、終始にこやかに過ごされ「楽しかった、また来てね」と声を掛けていただけた事で、やっと開催してよかったなと思えました。

自然環境を崩さず楽しむのが能登人、苔玉先生のルール。教室が終わった後、残った植物は全て元の場所に戻され、自然に帰ります。

今でも能登半島が自然豊かな理由の一つは、ずっと昔から脈々と受け継がれ、当たり前の様に行われる、このルールのお陰なのかも知れません。

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苔玉教室開催後、訪れた仮設の玄関先にて…

殺風景になりがちな仮設の片隅で、この小さな苔玉が、少しでも皆さんの癒しになりますように…

(能登事務所 岡宏好)

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