特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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小規模有機栽培茶農家グループ・エクサのメンバー紹介 #4

  • 活動レポート

「エクサ(エクサ・カーボニッカ・テー・ワガーカラワンゲ・サンガマヤ(シンハラ語で「有機茶栽培農家協働グループ」の意)」は、2011年にデニヤヤ周辺の2つの村の25世帯の農家で紅茶の有機転換に挑戦し始めました。2020年現在は5つの村に広がり、約80世帯のメンバーがいます。4回目は、キリウェラガマ村のウパセーナさんをご紹介します。

ウパセーナさんはエクサの活動開始当初からのメンバーの一人です。4人家族で、奥さん、娘さん、息子さんと一緒に住んでいます。茶畑での仕事は奥さんと2人で行っています。紅茶が一家の主な収入源ではありますが、ウパセーナさんはキトゥル・パニ(クジャク椰子から採れる糖蜜)の採取、蜜作りの名手としてデニヤヤで有名です。

また、手先が器用で、森からとってきたラタンやココナッツの葉を使って籠を編んだり、ココナッツの殻からスプーンを作ったり、などを趣味としています。売り物ではなく、作ること自体を楽しんでいて、作ったものは自宅で使ったり、人にプレゼントしたりしているそうです。

子どもは2人とも学校に通っていますが、昨年から新型コロナウィルスの感染拡大のため、学校がほとんど休校になって大変だそうです。ウパセーナさんの子ども時代のことを聞いたところ、毎朝学校に1時間半ほど遅刻していたそうです。なぜかというと、家から学校への道のりの間に、川でひと泳ぎしたり、道端の商店でお菓子を食べたり、その辺りになっている果物をもいで食べたり、寄り道三昧をしていました。普通に歩けば1時間で学校に着くところを、たっぷり2時間半かけていたそうです。もちろん学校の先生には怒られていましたが、今の子どもたちのように学校が終わったら毎日塾に通う忙しい日々ではなく、とても楽しい子供時代だったと教えてくれました。ただし、子供時代が一番幸せな時でしたか?と聞くと、毎日が一番幸せな日だ、と答えてくれました。

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ウパセーナさん(左)と奥さん(中央)と高校生の娘さん(右)

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有機茶葉の出荷をする際に、茶葉の重さを回収担当者と一緒に確認しているウパセーナさん

番外編:キトゥル・パニ作り

ウパセーナさんのキトゥル・パニ作りがマータラ県(デニヤヤのある県)内の情報発信をしているフェースブックチャンネルに取り上げられました。リンク先のビデオでは、30mの高さのキトゥルの木に登って花の蜜を集める様子や、蜜を煮詰めてパニ(糖蜜)にする様子が紹介されています。インタビューでは、ウパセーナさんがキトゥル・パニ作りに20年の経験があることや、煮詰める工程は奥さんが手伝ってくれて家族で作業をできるのが本当に楽しい、というような話をしています。

https://fb.watch/orRe1uiHIK/

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