レバノン ベカー県バル・エリヤス市に暮らすシリア難民の生活
- 活動レポート
レバノンのベカー県バル・エリヤス市で暮らすシリア難民のおよそ42%はテント生活を送っています。彼らの生活は日雇い労働で得られるわずかな収入と、国連からの毎月の食糧購入のため1人当たりに配布される27ドルによって支えられています。この収入は約半月分の食事を賄える程度でしかない、と彼らは言います。生活に足りない分は、人にお金を借りるか、食事回数を減らすなどして工面しています。普段の食事ですら十分にとることができないので、医療や教育まではとても手が回りません。
そのような状況をうけ、パルシックは現地の提携団体と共に2017年10月から2018年春までの間、食糧支援として3つの難民キャンプ(ヤスミーン、ラフマン、ティリヤーニ)の合計331世帯を対象に、月に一度、各世帯が1か月に必要とする基本的な食品を詰め合わせた食糧バスケットと、冬の間は灯油の配布を行っています。うち2つのキャンプ(ヤスミーン、ラフマン)では毎日パンの配布も行っています。
提携団体スタッフと共に配布するボックスの中身を確認
食糧バスケットを順に受け取っていくキャンプ地の人びとの様子
1月の食糧バスケット配布時の様子
食糧バスケットと引き換えるクーポンを示してくれたお母さんと娘さん
12月、雨によって水浸しとなったキャンプ地
(レバノン事務所 宮越 )