デリゾール市での食糧支援
- 活動レポート
パルシックは現在、デリゾール市で提携団体と協働で食糧支援を行っています。
紛争の被害を大きく受けたデリゾール市では、未だにインフラが復旧していない箇所が多く、停電が日常的にあります。また、水道水がきちんと処理されていないため飲み水を購入する必要があるなど、紛争前の生活に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。
紛争の被害を受けた多くの世帯は生計を立てるために料理器具などの家財道具を売り、家で調理が出来ないため、パルシックは週に5日炊き出しを行っています。
シリア国内では現在も高い失業率や物価の上昇に加え、最近はパンの原料となる穀物畑への、今だシリアに残る少数のイスラム国兵による報復や続く紛争による人為的な放火が頻発しており、生活状況がなかなか改善されないため、食糧を手に入れるのも難しい状況です。
パルシックでは、これからも現地の声をたくさん聞き、ニーズをよく把握しその状況に合った支援活動を行っていくよう心がけていきたいと思っています。
1日に1回の配布を楽しみにして並ぶ子どもたち
調理の様子
(レバノン事務所 大野木)
※この事業はジャパン・プラットフォームの助成と、みなさまからのご寄付で実施しています。