コーヒーの支払い作業に大奮闘!
- 活動レポート
コーヒー収穫がこの10年で最大量だった今年。コカマウ生産者協同組合も再編成したものの、実際の運営はまだ道なかば。私は今年もコーヒー生産者への毎週の支払いを担当することとなったのですが、昨年の不作だった時の経験しかない私・・・。支払い数も昨年の比にならない毎週100件ほど。丸二日をかけ、支払い準備・実際の支払い・集計・残金確認を約3か月半行いました。金額が合わなければ帳簿と受取表との照らし合わせが深夜まで続くことも。そのうち目はショボショボ、注意散漫になり、結局のところ単純な帳簿記載ミスだった・・・なんてことが何度あったことか。その度にコーヒー担当のネルソンに笑われます。しかしそのうちコツをつかみ始め、いかに効率的に時間をかけないようにするか、様々な工夫をしています。前々日から睡眠を充分摂り、不測の事態に備えて余計な体力を使わないようにします。支払い当日は、朝8時ころからコーヒー農家さんがグループ毎に支払いをお待ちになるのですが、朝9時の支払い開始と同時に「どのグループが一番初めにいらっしゃったのですか?」と聞くと「僕たち!」と6グループが一斉に手を挙げ、事務所前に詰めかけます。皆さん一刻も早く代金を受け取り、市場へ買い物に行きたいのです。順番に、という概念が乏しい皆さん、閉口する私。すったもんだする時間も惜しい私は、翌週から新システムを導入。日本の銀行のように番号カードを渡し、「番号札①のグループの方どうぞ!」と呼び出すのです。このシステムはすぐに浸透し、いらしたグループの代表が「番号札下さい」「番号札まだもらっていないのですが・・・」と事務所に来ます。微笑ましい光景でもありました。
女性グループ担当の私は、コーヒー生産者の男性陣と直接かかわる機会はこれまで少なかったのですが、支払いを担当したこの期間、各グループの方々と会話し、時には憤慨し、笑い、私のテトゥン語を理解しているのか不安になったり、現地マンバイ語で説明してもらうなどスタッフに助けてもらったり、とそれは濃厚な時間を過ごしました。本年度の最終支払いだった10月初旬のある日は、各グループの代表で受け取りに来た方々一人ずつ「ありがとう」と握手をしました。
現在、首都ディリの倉庫で二次加工の真っ最中。パーチメントと呼ばれる外皮、薄皮を剥がし、サイズ、品質の選別、麻袋詰めをしています。10月のディリはとにかく蒸し暑く、日差しも強烈、頼みのスコールもここのところないため、気が遠のきクラクラすることもしばしば。トタン屋根の倉庫内は、それはそれは暑いのです。東ティモールに来て丸2年。ディリ倉庫での選別作業は私にとってここでの初めての仕事だったので懐かしく、来た当初のころが思い出されます。
お母さん、コーヒー豆選別中!
(東ティモール事務所 大坂智美)