特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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2013年3月、ただいまのコーヒー生育状況

  • 活動レポート

最近は雷が鳴り、風が強い日が続き、もうすぐ雨季の終わりかと思わせる陽気の東ティモールです。
今回は、道端にあるコーヒーの木にスポットを当ててみたいと思います。

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こんな感じで、道沿いにコーヒーの木がズラリ!

首都ディリからマウベシへ行く道沿いに連なる、数々のコーヒーの木。他のコーヒー生産国と異なり集約されたプランテーション型の農園は少なく、家の周りや道端、山肌にコーヒーの木が植えられています。そのためか、作業しやすいように背の高さに揃えたりするなどの手入れがされていない木もあり、上にどんどん伸び大きく育っています。

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コーヒーの木の間にあるシェードツリー

自然の恵みをいっぱいに浴び、すくすくと育っていくコーヒーの木を太陽の日差しから守ってくれるのがシェードツリー(日陰樹です)。コーヒーの葉は、強い日差しにさらされ続けると焼けてしまうことがあり、大切な役割を果たしています。シェードツリーとして、マウベシ周辺ではモクマオウ(ai-kakeu)やユーカリ(ai-bubur)の木が多く植えられています。これらは、日々の煮炊き用の薪としても利用され、子供たちが山から地面に落ちた細かい小枝を直径20cm程の束にして、1日に何回か薪収集に行きます。

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コーヒーの実。今年は実が緑になる色づきが若干早いとも聞きました。

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コーヒーの実を一つ手に取ってみました。

コーヒーの実の色づき具合から、今年のコーヒーの収穫は早ければ5月終わりごろから1回目の収穫が始められそう、という話を聞きました。収穫作業では、木に登ったり、枝をしならせたりして実を採るそうですが、その際に誤って毎年木から落ちてしまう人がいるそうです。コーヒーの実は1年に3回、つまり同じ畑に3回入るそうで、1番収穫量が多いのは2回目に収穫する時だそうです。

東ティモールの数少ない輸出物の1つであり、現金収入源である「コーヒー」。まだまだ気が早いようですが、豊作だった昨年のコーヒーを飲みながら、ぜひ今年の東ティモールのコーヒーも心待ちにしていただければと思います。まだお試しでない方は、これを機会にぜひ一度、東ティモールのコーヒーを味わってみてください!

(東ティモール事務所 宮田悠史)

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