コーヒー2015年豆、日本へ向けて出荷しました!
- 活動レポート
新コーヒー加工場ではじめて加工したコーヒー豆を、2016年2月初旬、日本へ向けて出荷しました。
コカマウ [i] に加入する18の集落の中から、標高が比較的高い6つの集落を選んで、集落別にロット分けをしました。これまでも、集落ごとの特徴を引き出すために集落別の出荷を試みたことはありましたが、時間と手間がかかる作業に委託先の工場スケジュールを抑えることができませんでした。
コーヒー豆の計量チェックをする工場長のネルソン
集落別にコーヒーを飲み比べてみると、コカマウの中にもいろいろな特徴があることがわかります。標高や土壌、気候といった環境による違いから、コーヒーの木の樹齢、手入れ具合といった畑の違い、収穫後の加工の仕方もコーヒーの味に影響します。それぞれの集落で、生産者のみなさんがどんなふうにコーヒーを栽培、加工しているのか、消費者のみなさんにも想像しながら飲み比べていただけたらと思います。
新加工場では比重選別機で欠陥のある豆を選り分けてくれるため、加工の最終段階、女性たちによる手選別に大きな労力を払わずとも良い状態でコーヒーを出荷することができます。この設備をもっと多くのコーヒー生産者組合のために活用したいと考え、各地の生産者組合を訪ねて調査を開始しました。東ティモールでは、組合として組織されていないコーヒー生産者のほうが圧倒的に多いのが現状ですが、新加工場から各組合の多様なコーヒーを多様な市場に届けることで、コーヒー生産者組合の組織化、ひいては生産者たちの経済的自立につなげていきたいと思います。
(東ティモール事務所 伊藤淳子)
[i] COCAMAU:Cooperativa Agrikultura Moris Foun Unidade Kafe Nain Maubisse=マウベシ・コーヒー生産者協同組合