特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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コカマウとの深煎りな日々3 ~コカマウについて~

  • 活動レポート

さっきまで事務所の鍵が開かなかったマウベシからこんにちは。
昨日、首都ディリから新しいドアノブと鍵をもらってきたのでスタッフ総出でDIYです。

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扉を直すために窓から侵入。日本だったら通報されるレベル

さて、このスタッフレポートのタイトルについて「コカマウ」って何?という方もいると思います。
コカマウ(COCAMAU)とはコーヒー生産者協同組合のことで、パルシックが2002年に東ティモールのコーヒー事業を始めた頃からここマウベシ郡で組織してきた組合です。2003年に組合規約を作成し、それから改定を繰り返してきています。
この組合から良質なコーヒーをフェアトレードで買い続けることで、経済的な自立への足掛かりにしようという取り組みです。

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組合員の農家さんの圃場での調査

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新たなリーダーになることを期待されている事務所スタッフたち

私が赴任した時点ではすでにマウベシ郡の6村18集落の約580世帯が参加する組合でしたが、2002年当初は34世帯からスタートしたとのこと。
そういった概念のなかった地域で組合を組織するのはかなりの試行錯誤が繰り返されたことは容易に想像できます。
そして、これまでの苦労の末に成長してきたこの組合を、より自立した状態に導いていくというのも私のミッションのひとつです。

2月27日には年に一度のコカマウの総会がありました。
各集落から歩いて数時間かけて組合員の農家さんが集まってきます。
総会準備にはパルシックマウベシ事務所のスタッフも動員されます。役員選挙が予定されていた今年の総会では、選挙管理委員会的な役割も担いました。
11月に採用されたスタッフの1人、ヘンリケは、コカマウ組合員の息子で、総会議長に選ばれました。他のスタッフたちも、コーヒーチームのリーダーのネルソンを中心に司会などの役割をしっかりこなしてくれ、滞りなく閉会。

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総会の様子。手前の南国リゾートホテルのスタッフみたいなシャツがリーダーのネルソン

今回初参加の私は、コーヒーの準備と画像の記録係でお手伝いです。
前日に自分で焙煎したコーヒーを生産者さんたちにふるまうという貴重な体験。
事前に抽出方法の動画を見ておいてもらった事務所スタッフのヘンリケも手伝ってくれます。

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楽しそうに話しながら提供できていて羨ましい・・・

来年もコーヒーの抽出係をしたいところですが、今後は総会の中身にも踏み込んでいけるようにしっかりと勉強していきたいと思います。

ということで、30個考えた当レポートタイトルから私自身で3つに候補を絞り、その中からパルシックスタッフの2人くらいが「いいね!」と言ってくれてゆるーい感じでこの「コカマウとの深煎りな日々」というタイトルに決まりました。
深煎りコーヒーのような濃厚でコクのあるマウベシでの生活を今後もお送りしてきたいと思います。

(東ティモール マウベシ事務所 工藤竜彦)

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