東ティモール:ふりかけ事業3年目 ~オンライン料理教室~
- 活動レポート
久しぶりの投稿となってしまいましたが、4月からふりかけ事業の3年目がスタートしています。3年目の活動内容は以下になります。
① エルメラ県の小学校5校で栄養教育の実施(料理教室、栄養日記、栄養ワークショップ、学校菜園)
② ふりかけ生産を軌道に乗せる
③ ふりかけの普及、プロモーションの実施
新型コロナウィルスの影響で当初の計画通りに進んでいないこともありますが、この環境下でできることから進めていこうと思っています。 そして今日は①の料理教室について現在までの取り組みをご紹介します。この料理教室は、昨年ディリ県内で実施した内容を今年はエルメラ県で実施しています。(参考:1月の記事)
東ティモールでは新型コロナウィルス感染拡大の影響で、県を超えた移動の制限が続いているため、本来であれば担当スタッフが小学校を訪れて料理教室を実施するのですが、それができない状況です。そのためオンラインで料理教室を実施することとなりました。エルメラ県に実家のあるスタッフがこの間エルメラに滞在し、参加者のコーディネートや会場準備を行い、ディリのスタッフは事務所からオンライン会議システムを使って料理教室の進行を務めます。不安要素であった電波は、たまに途切れることはありますが、大きな障害なく実施できています。
プロジェクターを設置し、エルメラ県の小学校とディリ事務所をつなぐ。
エルメラ滞在のスタッフ、ハンターが参加者へ説明している。
ディリ事務所から料理教室へ参加。栄養士のズルミラ。
調理の様子
対象の小学校は山の中にある田舎の地域で、参加者がオンラインに慣れていないこともあり、オンラインで料理教室を進めることに不安もありましたが、エルメラにいるスタッフも栄養士なので、栄養素の説明の補足など、現場で参加者へのサポートもできる限り行い、なんとか進んでいます。料理教室は全10回。どこかで感染状況が落ち着き、実際に参加者の方々と顔を合わせることができればいいなと願うばかりです。
(東ティモール事務所 桑原真菜実)
※この事業は外務省NGO連携無償資金の助成と皆さまからのご寄付により実施しています。