アタウロ島出張とアグロフォレストリー及び商業フェアへの参加
- 活動レポート
アタウロ島はティモール島の北に位置し、ディリ港からフェリーに乗って3時間前後で行くことができます。アタウロ島は、漁業や海藻の養殖が盛んなため、新鮮な海産物が名物です。
今回は、地産地消キャンペーン事業国産品カフェ兼ショップのメニュー候補にあるコーヒーゼリーの開発のヒントを求めて、アタウロ島ビケリ村パラ集落で作られている海藻ゼリーの作り方を教えてもらいに行ってきました。
![db7b3a591763fb1164e0611b3fc9b460-1723695369.jpg db7b3a591763fb1164e0611b3fc9b460-1723695369.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202408/写真1-1.jpg)
海藻を包丁で細かく刻みます
![0924689a8b3bb73d4673f471779bf036-1723695374.jpg 0924689a8b3bb73d4673f471779bf036-1723695374.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202408/写真2-1.jpg)
ココナッツの果肉を削り、ココナッツミルクを作ります。
作り方を教えてくれたロジータさんとその娘さん達は、慣れた手つきで1キロの海藻を包丁で細く刻み、ココナッツミルク、砂糖、白玉粉等と一緒に大きな鍋で煮詰め、直径20cmのゼリー型6つ分もの海藻ゼリーを作って見せてくれました。しかも、「ディリのパルシック事務所にもお土産にどうぞ」と海藻ゼリーを2つ持たせてくれました。
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型に入れた海藻ゼリー。これから冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固めた海藻ゼリーは、 ういろうを少し柔らかくしたような食感で、ココナッツの甘い風味が特徴的でした。 東ティモールの海藻も寒天と同じような要領で使用できるということが分かったので、これからコーヒーゼリーのレシピに応用できるよう試作を行っていきます。
今回のアタウロ島出張では、ビケリ村の女性生産者グループ「ビケリアナ」にも訪問しました。ビケリアナは海藻や魚を使用した加工食品を製造販売しています。国産品カフェ兼ショップでは、ビケリアナの製品の海藻クルプック(揚げ煎餅)を販売する予定です。
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海藻クルプック
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島では電気供給が夜間のみのため、夜8時頃に製造作業をしているビケリアナの女性たち。
また、11月20日・21日にディリのコンベンションセンターで開催されたアグロフォレストリー及び商業フェアに参加し、アロマティモールの製品と共に、国産品カフェで提供する予定のヨーグルトケーキ、フィナンシェ、コーディアル(ローゼル、レモングラス、月桃の3種。カップに注いで提供)を販売しました。コーディアルを購入された方が「おかわり!」と言ってもう一杯購入してくださったのが特に嬉しかったです。残念ながらフィナンシェはまだ馴染みがないせいか、あまり売れなかったのですが、ヨーグルトケーキを購入されたお客様は、「おいしい!」と言いながら親指を上げたポーズをしてくださったり、「ホールで注文したい」と言ってくださったりしました。これまで試作で作ってきたメニューを実際にお客様に食べていただき、反応を見ることができて自信につながりました。
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アロマティモールの出店ブース
(東ティモール事務所 松村優衣子)
*この事業は、ポルトガルの助成機関Camõesの助成を受けて、ポルトガルのNGO、CIDACと協働で実施しています。