特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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女性グループの活躍!

  • 活動レポート

ボタルディ(こんにちは)!通常11月には雨季に入る東ティモールですが、昨年は遅れに遅れ毎日うだるような暑さ。雨季に入る直前に農家の方々はトウモロコシとインゲンマメを植えるのですが、いつになっても雨が来ず、せっかく植えたのに芽が出ない状態が続きました。12月中旬にようやく少しずつですが雨が降り始め、農家の皆さんはホッとしていることでしょう。

さて、今回は各地で活躍する女性グループの紹介をしたいと思います。ここに来て感じるのはとにかく女性が働きもの。活動地アイナロ県マウベシ郡の女性たちを見ていると、家事一切から子育て、畑仕事と本当に休むひまがないのです。そのなかで女性グループ活動をしているのですから本当に頭が下がります。お母さんが活動をしている最中は、娘たちが幼い妹弟の面倒を見るのです。

女性グループの担当となってからこれまでマウベシ以外の女性たちと出会う機会が多々ありました。地域によって女性たちのカラーもさまざま。西部のアイナロ県マウベシ郡の女性は概ねおしとやかで恥ずかしがりやが多いのに対し、東部の女性たちは活発で明るく、元気。ある女性の出会いに私は大変驚いてしまいました。

その女性は東部ロスパロスでお菓子作りをしているグループのリーダー、アレスティーナさん。インドネシア時代に調理学校を出て、料理の腕には自信があるとのこと。私も調理師専門学校を出たので親近感が沸きました。彼女は「東ティモールの調理レベルはまだまだ。そもそも料理以前の衛生管理がなっていない!私は学校で衛生管理を徹底的に学んだ。食べる人の安全を考えないのは活動以前の問題!」と言うではありませんか。そうなのです。食の安全の前提である衛生管理は何よりも大切なことなのです。食べる人のことを考え、念には念を入れる。「ケーキやお菓子を作って販売するには冷蔵庫も欲しいし、品質を均等にさせるためにもハンドミキサーも欲しいわ。ゆくゆくは自分たちの活動場所兼店舗も!」と大変意欲的。今はまだ地元を中心に活動をするのみですが、首都ディリへも販売網を広げたいわ!と、希望に満ちていました。

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イベントでの1枚。右がアレスティーナさん

輸送手段やコスト面、競合などさまざまな問題がありますが、アレスティーナさんのような女性がもっと増え、少しずつでも結果が出てビジネスウーマンとしてぜひ成功して欲しい!と思うのです。

2013年は東ティモールにとってどのような年になるでしょうか?恒例の年越しカウントダウンにあがった花火を眺めながら、みなさんにとってよい一年となりますように、とお祈りしました。

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ディリの夜空を飾る、大輪の花火!

(東ティモール事務所 大坂智美)

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