女性の生活向上支援事業 ティモールプラザにて展示会開催
- 活動レポート
東ティモールでの「農村女性による経済活動支援」プロジェクトは、2013年に開始し、2015年4月から第三年度を迎えます。プロジェクト開始から1年半を迎えた2015年2月に、これまでの女性グループによる活動成果をカウンターパート、およびディリ市場のバイヤーの皆さんに披露するため、20日(金)、21日(土)の2日間にわたって、ティモールプラザにおいて展示会を開催しました。同時に、同プロジェクト対象6地域のグループメンバーによる活動を奨励するとともに、グループ間の情報交換を促すことも目的としました。
初日は招待客のみを対象としたもので、ティモールプラザ4階のスアイルームで開催しました。参加者数は、36人の女性グループメンバー(6地域17グループ)を含む、97人にのぼりました。開会式では、環境通産省大臣、および、農業省アグリビジネス局ディレクター、大統領府シビル担当官、起業家育成センターディレクター、JICA所長から開会の言葉が述べられました。このなかで、東ティモールの経済発展における、農村女性による経済活動の重要性が指摘され、今後も引き続き、女性の起業活動を積極的に支援する態勢でいることが述べられました。
開会の言葉の後、参加者は女性グループの主要製品であるハチミツ、バージンココナッツオイル、ハーブティーを紹介したプロモーションビデオを観賞しました。続いて、各女性グループが生産した製品を並べたブースへと移動しました。開会式に臨席した山本栄治東ティモール在留日本大使は、女性グループの製品を一つ一つ丁寧に試食され、関心を持たれていました。
環境通産省大臣のアントニオ・ダ・コンセサオ氏が全てのブースを訪問し、メンバーを奨励しました
大統領府シビル担当のアンセト・グローベルディニ・ネベス氏が全てのグループの製品を試食しました。
2日目はティモールプラザに訪れた買い物客らも楽しめるよう、会場を1階のオープンスペースへと移動しました。前方にはステージを設置し、製品プロモーションビデオの放映とともに、女性グループの代表たちが製品の説明をしました。また、スピーチの合間には、音楽バンドによる演奏が行われました。展示会終盤には、女性グループメンバーやパルシックのローカルオフィサーによる「のど自慢大会」も披露され、来場者から大きな拍手喝采を浴びました!
パルシック東ティモール事務所代表の伊藤淳子によって開会の言葉が述べられました。
来場客がグループメンバーにバージンココナッツオイルの効能を尋ねているところ。
初日同様、2日目の会場も終始、多くの来場者によって賑わいました。来場者と女性グループメンバーらとの会話も弾み、製品の売上も好調に伸びました。なかでも、ハチミツ、バージンココナッツオイル、ピーナツバターは好評で、展示会前半で早々と全製品が完売しました。来場者の中には「プロモーションビデオを観て、製品の製作プロセスや品質の良さを確認できたので、安心して購入できます」といった感想も寄せられました。また、多くの来場者からは「地方の産品がこんなに充実していて、とても嬉しい」、「今後は、展示会の期間を1週間に延長してほしい」、「毎月開催してほしい」という声が寄せられました。また、女性グループのメンバーからも多くの喜びの声が伝えられました。「次回は私もステージに立って歌います!」という言葉で、他のメンバーたちも笑いに包まれるなど、会場内は陽気な空気に包まれました。
(東ティモール事務所 西原京春)