特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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スリランカ美味しい紅茶の故郷を訪ねる旅:ツアー報告

  • 活動レポート

パルシックは2024年2月18日~24日にかけて、4年ぶりとなる「スリランカ ルフナ紅茶の産地を訪ねる旅」を開催しました。

有機アールグレイ紅茶・有機ルフナ紅茶をつくる人たちに出会い交流し、おいしい紅茶ができるまでをたっぷりと学ぶ旅になりました。皆さんの感想文を通して、旅の様子をご覧ください。

日付(曜日) 時間 プログラム 宿泊地
2月18日(日) 11:20 成田空港発(スリランカ航空 UL455便) コロンボ
(Renuka City Hotel)
17:30 コロンボ着 - 19:30 ホテルチェックイン後、レストランで夕食
2月19日(月) 8:30 車にてデニヤヤへ移動 デニヤヤ
(ホームステイ)
12:30 デニヤヤ到着 農家宅でランチ
PM キトゥル椰子蜜採取見学、アーユルヴェーダ見学 夕方 ホームステイ先で夕食
2月20日(火) 午前 茶摘み体験など 農家さんのお宅でランチ
午後 コンポストセンター見学 農家エクサグループから話を聞く ホームステイ先で夕食
2月21日(水) 9:00 ホームステイ先を出発 ニルミニ有機紅茶加工場見学 食堂またはカフェでランチ モロワカ
(バンガロー)
午後 モロワカへ移動、生物多様性の紅茶畑散策 ゲストハウスで夕食
2月22日(木) 9:00 コロンボへ移動 コロンボ(Grand Oriental Hotel)
お昼 食堂でランチ
午後 コロンボ散策(寺院見学等。自由行動)レストランで夕食
2月23日(金) 午前 紅茶加工輸出会社見学 機中泊
午後 ハイティー、コロンボ散策(ショッピング等)
16:30 空港に向けて出発 - 17:30 チェックイン
20:35 コロンボ発UL454便
2月24日(土) 8:10 成田空港着

 ▼【参加者募集中】スリランカ ルフナ紅茶の産地を訪ねる旅(2025.3.9-3.16)開催! 詳細はこちら

期待を超えるルフナ紅茶産地を訪ねる旅 - 渡邊修代さん


スリランカから帰国してまもなく1カ月が経過しようとしているが、日を追うごとにじわじわとスリランカの魅力に引き込まれている。YouTubeでスリランカの動画を見たり、毎日ルフナ紅茶を淹れたり、現地で購入したココナツフレークでゴツコラ風サラダを作ってみたりしている。そして今日はゴツコラ(ツボクサ)の苗が届いた。今週末はスリランカ料理レストランに足を運ぶ予定で、まだまだスリランカの余韻は続きそうだ。

初めてのスリランカ旅行は予想を遥かに超える素晴らしい経験だった。豊かな自然、有機紅茶畑や広大なエステイトの見学、キトゥル椰子蜜採取見学と作りたてハクルの試食、茶摘み体験、紅茶加工工場や輸出会社の見学、アーユルヴェーダドクターのマッサージ、ホームステイやゲストハウスでの温かいおもてなし、健康的で美味しい食事と紅茶、有機紅茶栽培・生産者たちの熱意溢れる姿や興味深いお話、コロンボ市街の賑わい、アーユルヴェーダでの癒し、そして最後には青い海を眺めながらのハイティー。どれもこれもパルシックさんの企画ならではの充実した数々の素晴らしい体験ばかりだった。コロンボからデニヤヤやモロワカを訪れるまでの約4時間のバス移動中はGoogleマップを片手に自分が今世界のどこにいるのか時折確認しながら流れる景色を眺めていた。そして、パルシックのスタッフ達は2010年以降何度も何度もこの土地に足を運びキトゥルや紅茶の生産者を支援し続けているのかと思ったら思わず「凄いな」とつぶやいてしまった。

改めて今回の旅に思いを馳せると、最初に浮かんでくるのは、デニヤヤやモロワカの緑豊かな自然や澄んだ空気、トラックの荷台から眺めた山間地帯の景色、そしてホームステイやゲストハウスでの早朝の鳥や犬の鳴き声や朝食準備の音・香り。自然や生き物の声を全身で感じられ、心身ともに癒されるひと時だった。とりわけ、紅茶の木と様々な熱帯植物が共生する生物多様性の豊かな紅茶畑や広大なエステイトが心に残る。それぞれの木々にやってくる異なる鳥や動物の存在によっても豊かな土壌が育まれることを知り、自然と生態系、生物多様性の価値や重要性についても理解が深まった。

また、紅茶栽培農家・加工工場・輸出会社、そしてパルシックの方々からフェアトレードの有機紅茶ができるまでの話を伺い、実現に至るまでの長い道のりや皆さんの熱意と努力に感銘を受け、パルシックが生産者との長期的なパートナーシップを大切にされていることを実感した。そして行く先々で受ける心温まるおもてなしからも、パルシックと地域コミュニティとの強い結びつきや信頼関係を感じ取ることができた。

さらに、オーガニックのルフナ紅茶ができるまでのプロセスやそれに携わる人々のことを知ることで、オーガニック食品や製品に対する見方が変わり、その価値と尊さを再認識することができた。

初めて会ったとは思えない程フレンドリーで魅力的な参加者のみなさんと過ごした時間はとても楽しく心地よく、この旅行をかけがえのないものにして下さりありがとうございました。そして、この旅を企画下さったパルシックさん、本当にありがとうございました。

自然も社会も、多様性が豊かさの鍵 - 小林みゆきさん(自家焙煎コーヒーノキ)


「スリランカって、セイロンのこと?」と、何度か私より年配の友人に聞かれた。
 セイロンは1948年イギリス連邦内自治領の、スリランカは1978年正式独立時の国名であることは初めて知った。
 シフォン、食パン、ベーグルの商品に、パルシックのアールグレイは欠かせない。
 臨時休業しても現地を見たいと、娘とツアーに参加した。
 ルフナ茶という名称程度の知識しかなかったが、パルシックの圭子さんの案内で、収穫体験、カッピング体験、加工場や有機農園などを見学した。スリランカの7大紅茶を知り、ルフナ茶は生産から輸出までを概観できた。

 民泊では、おいしい家庭料理を楽しみ、3人の小学生と遊ぶなど、スリランカの生活文化に触れた。
 帰路の飛行機で隣り合ったイスラム教徒の男性との会話もまた、スリランカを理解する出会いだった。

森に点在する茶畑と人家
 民泊したのはチンタカ&アシャラ夫妻宅。紅茶の茶葉は1日で収穫する規模で、加工は委託。海外からのエコツーリストを受け入れて収入を得ているとのことだった。
 東ティモールではコーヒーのシェードツリーである大木モクマオウの葉擦れの音で目覚めた。デニヤヤでは夜明け前、家下の森から美しい鳥たちのさえずりで目覚めた。見下ろすと、森の中に人家と紅茶畑が点在している。森の澄んだ空気と、夜空の星が美しいのは両国とも同じだ。
 双子のジュヌディ、ジェスミ12歳と、ヴィヌディ8歳の姉妹がいた。オリガミやあやとりの他、庭でも遊んだ。「マルコ・ポーロ」という遊びは、目かくししたオニが「マルコ」と呼びかけると「ポーロ」と応え、オニがタッチできたら交代する。私がオニ役だったが、あちこちから声が聞こえ、捕まえるのは難しかった。2つ目の遊びの名前は分からないが、日本の「だるまさんが転んだ」によく似ていた。スリランカ版と日本版で楽しんだ。

ルフナ茶はミルクティーに合う
 ドリンクとしてのアールグレイは、コーヒーに比べ脇役の感があった。カフェオレがあるのだからミルクティーも提供したかったが、開店当初はおいしく作れず、あきらめた。
 ヒントはデニヤヤのパルシックのオフィスで見た、細かい紅茶葉。パンやスイーツに使用する茶葉は味を濃く出すために細かくしていたのだが、ドリンクに利用しようとは思いつかなかった。
 ガラスの紅茶ポットに細かい茶葉を入れて濃い目に抽出し、さらに電子レンジにかけ、温めておいた牛乳と合わせることにした。電子レンジ利用は五十嵐さんから教えていただいた投茶法からヒントを得た。
 ルフナ茶自体に甘味と渋味がある。牛乳の甘味がさらにプラスされ、コクのある美味しいミルクティーのレシピができた。

山積する有機農業の問題・課題
 ルフナ茶の美味しさは、シンハラージャ森林保護区(世界遺産)の豊かな森の恵みである水と土、さらにコンポストセンターの堆肥のおかげと思う。牛の世話は365日休みなし。コンポストセンターのサンパットさんとスニルさんの大変さを思う。牛が増えれば堆肥生産も増え、紅茶増産につながる。エクサ(有機紅茶栽培グループ)の世帯数(2011年25世帯 → 2024年70世帯)がこれからも増えることを願う。
 エクサの生産者によれば有機は生産量が下がり収入が減るので、非有機の紅茶も生産するという。有機が消費者と生産者の健康にも、大地にとっても良いのは間違いないが、生産者が生活できる収入がなければ有機農業は続かない。2019年には大統領が農薬・化学肥料の輸入禁止したうえ、2020年のコロナ禍による経済危機もあり、有機農業の問題・課題は山積している。
 パルシックのマドーシャさん、サラットさん、この地域で活動続ける別のNGOのアジットさんたちエクサの奮闘に応え、ツアーで見聞きしたことをお客様に伝えて、アールグレイ販売を伸ばしたい。

多民族国家の多言語政策
 高校の地理の教科書では、多数派の仏教徒シンハラ人、少数派ヒンドゥー教タミル人、イスラム教ムーア人の「民族問題」の記述と、3民族の地域を色別にした地図がある。1987年から2009年の内戦の犠牲者は10万人とも言われているが、首都からデニヤヤの短いツアーでは内戦の傷跡も民族間の対立も肌で感じることはなかった。
 帰路の飛行機で、関西で日本の中古車をスリランカに輸出しているビジネスマンと話をした。イスラム教徒だという彼は、学校ではどちらも教えるから、タミル語もシンハラ語も話せるという。
 1987年の憲法修正で、学校では母語に限らず、タミル語とシンハラ語を教えるようになった。シンハラ語とタミル語はともに「国民言語」、英語は「リンク・ランゲージ」という位置づけは、植民地時代と内戦を経験した多民族国家の知恵であると思う。
 実は少しだけお酒を飲むという彼の告白もおかしかった。日本で仕事上飲むということなのかもしれない。スリランカの2言語公用語の政策も然り。彼の戒律に対する選択も然り。いずれも「どちらか1つだけの選択ではなく、どちらも選べて時に応じて使い分ける」柔軟な考え方だと思う。

「神は完璧な土地を作る」
 ランジャンさん夫妻は、30年前に農薬まみれで疲弊していた祖父の土地を受け継いだ。ブルドーザーで黄色い土を一掃して以来、有機農園を経営している。1時間半かけて農園を一周して案内していただいた。2月は乾季で、茶葉は黄色くなっていた。あと2-3日雨が降らなければ枯れてしまうと言う。
 化学肥料を与えれば乾季を生き延びるし、収穫を増やすことができるが、「スプーン1つに20憶の菌がある。化学肥料を使うと有機的な働きに影響がある」ので、彼はやらない。
 案内の途中、ランジャンさんがコンボックの大木に抱きつき、「7つのチャクラをすべてつける。ポジティブなものが入り、ネガティブなものが出ていく」と言った。
 帰国してこの写真を眺めていると、まるで胡椒とグリリシディアの木のように見えてきた。胡椒はつる性の植物で、グリリシディアに巻きついて成長する。グリリシディアはマメ科の植物で、土中に窒素を固定するので、エクサ代表のダヤセーナさんが、「ワイルドサンフラワーとグリリシディアは必ず紅茶畑に植える」と言っていたものだ。
 ランジャンさんが「神は完璧な土地を作る」とつぶやいたのが心に残る。この言葉を私は「自然の中で 無駄なものは何ひとつない。お互いが依存・補完しあってひとつの有機的な生態系を作る。それを壊しているのは人間の農薬や化学肥料」と受け止めた。
 黄色い大地が元に戻るのは100年かかるという。ランジャンさんの実験と観察はこれからも続く。

多様性の森で育まれる豊かさ
 標高が低いデニヤヤは暑い。私が農園で汗をかきながら考えたことは、日陰のないプランテーションでの重労働だ。ランジャンさんの農園ではグリリシディアの日陰で紅茶が成長し、労働者は日陰で暑さをしのげる。その一方、彼の10エーカーの農園は、除草剤を使用しないので、下草を1ケ月に一度10人で刈るという。
 森の中で育つ有機農園の豊かさと、それを維持する労力の大変さと、その両方を想像した。
 森に無駄なものはない。役に立たない人間もいない。自然同様、多くの民族が平和に共存できる社会が豊かなのだ。自然と違い社会に対立は不可避だが、スリランカの多言語政策のように、時間をかけて妥協点を見出していくが大事だと思う。

児島しのぶさん

海外の茶園とフェアトレードに関心がありインドのダージリンへ行ったのが18年前。
やっとスリランカへ行くことができました。
以前からパルシックさんのHPでスリランカツアーの日程を見ていて、繁忙期(バレンタインやクリスマス)と重なっていた事もあり、見送っていました。
コロナもあり、久しぶりの海外でして、行きたいと購入していたガイドブックを活用できる日がとうとうやってきました。
前日、関西から東京への準備で体調と寝不足が重なりベストな状態ではありませんでしたが、うれしさと遅刻しないよう緊張していました。
出発前、ズームでの打ち合わせ。丁寧に充実したテキスト。目を通して必要な箇所の印刷、ファイル。
ツアーを通して感じたのは、現地の人々、紅茶会社や仕事に携わっている方々のおもてなしや丁寧な対応は、きっとこれまでパルシックさんとの信頼関係から成り立っているものだろうと思いました。様々な会社でお茶や食事を交えて対話をする際、一方的ではなく、一人一人自己紹介をしてそれぞれの話しをし、またそれも一方的ではなく、質問を受けることもあり、訪問する私たちにも関心を持って話しを聞いてくださっているんだとうれしく思えました。質問をまだしたかったと思ったこともありましたが(暑さで少しもうろうとしていたかも!?)今回、茶園での茶摘み、紅茶会社の訪問、アーエルベーダの先生のお話しや施術体験、ハイティーや自由時間(ギリギリすぎてもう少し欲しかった)経験してみたかったことが、盛りだくさんのツアーでした。
限られた日程の中で、可能な限り様々な体験をできたことに感謝しています。ツアー中の3日間、自然の中で、ゆったりとできたこと、同じ太陽でも過ごす国が違うと見え方も違うんだと、初めて乗ったトラックの荷台からの景色が、全く違うものに感じられました。おだやかで、ゆっくりと時間が流れている。
現地の人々は、車の中からでも目が合うと「ニコッ」と手を振ってほほえんでくれる。これって、日本ではあまりない光景でうれしくもあり、スリランカの人々の人柄を知ることができた貴重な旅でした。

五十嵐敦子さん

楽しい楽しい5泊7日の旅、お世話になりました。
旅行好きで今まで色々な所にいきましたが、
今回の旅は、それまでとは一味も二味も異なるワクワクドキドキの旅でした。

まず、人との繋がりを感じられる旅でした。
スタッフの皆さんをはじめ、ホームステイ先のファミリー、そして参加者の皆さん!
オーガニックやフェアトレードなど興味があることが同じだからでしょうか、参加者の方々との話題はつきることなく、夜中までお喋りしたことも楽しい思い出です。
また、皆さんの知識や行動力、気配りなど学ぶことも沢山ありました。
デニヤヤでは、
ホームステイ先をはじめ、どちらにお邪魔しても、温かいおもてなしの気持ちが伝わってきて、とても嬉しかったです。
水回りなど、日本の生活とは異なる点はありましたが、ホスピタリティー高く、不便さなど感じることなくただ、ただ、もう感謝の気持ちでいっぱいです。
ホームステイ先のお宅では、お嬢ちゃま三人と折り紙や工作、鬼ごっこに縄跳び、スリランカの遊び『マルコポーロ』などなど沢山一緒に遊びました。
本当に本当に楽しかったです。
毛糸で編んでくれたミサンガは宝物です。
出会った子供たちはびっくりするくらい気配りができ、気持ちの優しい子ばかりでした。
圭子さんが 『こっちの人ってあまり、ありがとうって言わないんですよ。自分が出来ることをするのは当たり前という考えだから、、』とお話されているのを耳にし、とっても素敵だなぁって心が温かくなりました。
アーユーボワン(こんにちは)のもともとの意味は『あなたの末永い健康をお祈りします』とのこと。
お子さんたちの思いやりの気持ちは、こういった文化、考え方が脈々と受け継がれているからかもしれませんね。
このように旅の中で、私たちが、忘れてしまっている大切なこと気付かされる場面が何度かありました。
ランジャンさんの
『土壌にあった植物を植えることが大切』
『神様は完璧な土地を作る』
この二つの言葉もまたとても印象に残りました。

トラックの荷台に乗ってのデニヤヤドライブは美しい自然と一体になれ、風を感じ、あの開放感は言葉に表すことができません。
そして道行く人々は笑顔で手を振ってくれます。
デニヤヤのネイチャーツアーもエステイトも興味深く新しい体験、発見の連続でした。
以前から興味のあったアーユルヴェーダの先生に診察して貰ったこと(あの日からお腹快調です)大切な 畑で茶摘みをさせて頂いたことなどなど、やってみたいこと、行ってみたいところ、沢山叶えて頂きました。
印象に残ったことの一つに、パルシック東京事務所と現地スタッフとの厚い信頼関係です。
そして、支援をバネに成長しよう、村を良くして行こうという皆さんの熱い思いも伝わってきました。
机上では感じることのできない
現場の空気感や現地での人々との相互理解など実際に行って感じる事ができるのは、やはりスタディツアーの魅力のひとつですね。

フェアトレードや海外支援、オーガニック
に関心があり、今回参加をさせて頂いたのですが、とても大切なことなのに持続していく、守り続けていくことの大変さを痛感するとともに、自分にできることは何か考えて、出来ることは行動に移していきたいと思いました。

村上伊都子さん

今回のツアー、とにかくお茶が好きという想いのみで参加させて頂きましたが、スリランカという国を知るのにとても良い機会を与えて頂いたなと思います。 スリランカの印象ってなんとなくしかなくて、お茶に興味がなければピンと来ない感じの国でした。美しい街と言う人もいれば、整ってないと言う人もいますし、治安も良い悪いと言うのも意見は様々でした。行ってみた感想としては確かにその通りだなと思いました。コロンボは都会なのに海のすぐ近くで雑踏などの感じを海の美しさが掻き消すようでした。道は綺麗に舗装されているわけではありませんが交通手段も多く色んな店や飲食店も立ち並び必要な物はすぐに手に入りやすい感じでした。
食事は3食カレーでしたが、色んな食材とスパイスで日本のカレーとは全く違ってユニークでした。野菜、豆、キノコ、チキン、魚など様々な具材と、色、辛さ、味もそれぞれ違って地元の人達が飽きない理由がわかる気がしました。全体的な食事の印象としては辛すぎず甘すぎずクドくなくほどほどにバランスが良くて自然の素材がしっかり生きてる感じです。そして、お皿を洗浄した時にカレーの油がほとんどないことに驚きでした。日本のカレーって油ギトギトで全然違うものなのだな、と思いました。

私自身は実はオーガニックにはほとんど興味がなくてケミカルな物、添加物などは存在しているのが普通だと思っていますし、完全に排除できるものではないとすればそれと共存していく体質を身に付ける方が人間にとっては必要なのでは、と思っています。今回、パルシックさんのデニヤヤオフィスで購入した紅茶はとんでもない存在感でした。家で飲んだ時に最初に感じたのはまずとても力強い土壌の香りと肥料の香り(コンポストの)がしっかりとしました。茶樹は根から栄養分を吸い上げると言う話を聞いたことがありますが(無農薬だとその力がより強くなるそうです)。まさにその力強さを感じるお茶でした。農薬で汚れた土地を何十年もかけて再生し、土壌の性質や堆肥作りにこだわり続けてこられた茶農家の方々の努力をまずは茶樹がしっかり受取っている様にも感じ、ここにオーガニックの持つ意味が存在していることを痛感させられた気がします。
一消費者である私自身も人生を賭けてお茶作りをする茶師の方の思いをとても強く感じられる様になり、本当に有意義な旅でした。ありがとうございました。

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