【4.23開催】<ミャンマーを知るための4章>第3章 ミャンマーと日本との関係を振り返る ―日本占領期(1942-45)、ビルマ米輸入問題、戦後賠償、そしてODA―
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いまや各地で空爆が起き、戦闘は継続し、言論の自由が失われたミャンマー。そんな2021年の軍事クーデター後の人びとの苦しみに対し、日本は何ができるのか、としばしば問われます。第3章の今回は、ミャンマーと日本の歴史的関係を知ることで、その答えを考えます。
日本にはアジア・太平洋戦争期(1942-45年)にミャンマーを3年半にわたって占領した「負の歴史」がありますが、独立後は外交関係を樹立し、友好関係を構築してきました。今回は両国の関係史を、日本軍によるビルマ占領、戦後の食糧危機時のビルマ米輸入問題、戦後賠償、そしてそれを引き継いだODA(政府開発援助)に絞って振り返り、そこにみられる諸問題、特に1962年以降の国軍との関係の強まりについてお話します。そのうえで、2011年から10年間続いた、いわゆる「民政移管期」に、日本がミャンマーへの支援体制を強化した経緯と要因を確認し、2021年クーデター後の日本の対ミャンマー姿勢の問題と、修正すべき課題について示します。
オンラインでの開催ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
各回の内容は独立していますので、今回から(だけ)の参加も大歓迎です。
ミャンマーを知るための4章
- 第1章(2025年2月26日)
過去の総選挙に見るミャンマーの「民意」―英領植民地期から2020年総選挙までの17回を振り返る― - 第2章(2025年3月26日)
2021年クーデターの歴史的背景と現在の状況、人々が目指す未来 ―「法の支配」と「連邦民主制」確立へ向けた「革命的状況」はなぜ生じたのか? - 第3章(2025年4月23日)
ミャンマーと日本との関係を振り返る ―日本占領期(1942-45)、ビルマ米輸入問題、戦後賠償、そしてODA - 第4章(2025年5月21日)
ビルマ・ナショナリズムの歴史と現在を考える ―英領期の影響を受けたビルマ民族中心主義をどのように克服できるのか?
第3章
ミャンマーと日本との関係を振り返る ―日本占領期(1942-45)、ビルマ米輸入問題、戦後賠償、そしてODA開催概要
日時:2025年4月23日(水)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
講師:根本敬さん(上智大学名誉教授)
参加費:①無料 ②ミャンマーへの寄付つきチケット1口500円(2口以上のご寄付はチケットを口数分お申込みください。)
*活動費にできるだけ多く回すため、今回の寄付つきチケットの寄付額については領収書をお送りしません。領収書が必要な方は、ご連絡ください。
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://parcic-myanmar202504.peatix.com
参加方法:お申込みいただいた方に、開催の2日前までにZOOMのURLをご連絡します。
講師プロフィール
根本敬さん(上智大学名誉教授)
専門はビルマ近現代史。2021年クーデター直後に「緊急支援:クーデター下のミャンマー市民へ医療・食料支援を」というクラウドファンディングを研究者やNGO関係者と共に立ち上げ、多くの支援を届けた。主著に『物語ビルマの歴史-王朝時代から現代まで』(中公新書、2014年)、『アウンサンスーチーのビルマ:民主化と国民和解への道』(岩波書店、2015年)、『つながるビルマ、つなげるビルマ-光と影と幻と』(彩流社、2023年)、(共編著)『アジアの独裁と「建国の父」-英雄像の形成とゆらぎ』(彩流社、2024年)ほか。