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【4.17開催】<パレスチナ連続講座>第7回 エルサレムから考えるパレスチナ問題

  • イベント
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パレスチナを訪れると、必ず見かける風景があります。石壁に囲まれた丘の上に立つ金色に輝くドーム、その後ろに広がる古い町並み。ふと食事に入ったラマッラのレストランに飾られたポスターの中で、ホテルの部屋や、招かれたパレスチナ人家庭のリビングに置かれた工芸品のモチーフとして、ストリートアートで。パレスチナのどの町にいても、エルサレムの姿に出会います。

ユダヤ教、キリスト教、イスラームの重要な聖地が密集する宗教都市として世界的に知られるエルサレムは、ユダヤ人とパレスチナ人の双方にとって民族的な象徴となっています。さらに、互いがエルサレムを国の首都と主張しており、長年にわたって対立の中心となってきました。これらのことから、エルサレムをめぐる対立(エルサレム問題)は、宗教的・民族的な側面が強調されることが少なくありません。

しかし、エルサレム問題はそこで暮らす人びとの日常生活にも大きな影響を与えています。特にエルサレムに住むパレスチナ人は、イスラエルによるユダヤ人入植地の拡張、土地の接収、家屋破壊、さらには居住権の剥奪などによって、日々の暮らしを脅かされています。これらの問題は、イスラエルがエルサレムをユダヤ人のための都市とするために、パレスチナ人を排除しようとする動きの中で起きています。この構造は、ヨルダン川西岸でパレスチナ人の排除を目的として進められている占領・併合政策による暴力と同じです。

パレスチナ連続講座第7回は、静岡県立大学の山本健介先生をお招きし、様々な「顔」を持つエルサレム問題について、総合的・体系的に捉えるためのお話を伺います。そして、この問題がどのように形作られてきたのか、将来的な問題解決に向けて何が必要なのか、といった論点について皆さんと一緒に考え、エルサレムを切り口にパレスチナ問題全体の理解を深めていきたいと思います。

オンラインでの開催となります。どうぞお気軽にご参加ください。

開催概要

日時:2025年4月17日(木)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
スピーカー:山本健介さん(静岡県立大学国際関係学部講師)
参加費:①無料 ②パレスチナへの寄付つきチケット1口500円(2口以上のご寄付はチケットを複数枚お申込みください。)
*活動費にできるだけ多く回すため、今回の寄付つきチケットの寄付額については領収書をお送りしません。領収書が必要な方は、ご連絡ください。
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://parcic-palestine202504.peatix.com/
参加方法:お申込みいただいた方に、開催の2日前にZOOMURLをご連絡します。

スピーカーのご紹介

山本 健介さん(静岡県立大学国際関係学部講師)

静岡県立大学国際関係学部・講師。専門は現代中東政治、パレスチナ問題。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程(五年一貫制)修了。日本学術振興会特別研究員PD(九州大学)を経て、2021年より現職。主著に『聖地の紛争とエルサレム問題の諸相:イスラエルの占領・併合政策とパレスチナ人』(晃洋書房、2020年)、訳書に『パレスチナ戦争:入植者植民地主義と抵抗の百年史』(ラシード・ハーリディー著、鈴木啓之・金城美幸との共訳)(法政大学出版局、2023年)がある。

パレスチナ連続講座アーカイブ

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